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	<title>宝物（小説） - LOOP</title>
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	<description>イラスト・小説PC専用サイト</description>
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		<title>ある夏の日[子豚さまより]相互記念</title>

		<description>子豚さまのサイト『もふもふ日和』と相互…</description>
		<content:encoded>
			<![CDATA[ <span style="color:#0000FF;">子豚さまのサイト『もふもふ日和』と相互リンクさせていただき、その記念にと書いていただきました。

『逃走ゲーム』のクロとスズの大学生活を書いていただきました。
課題…学生特有の試練ですね。クロは結構しっかり者なので、大丈夫でしょうが、スズは結構ずぼらな所があるので………。
あんな少ない情報で、二人の生き生きした学生生活を垣間見る事が出来て、感激です。

子豚さま、素敵な記念小説をありがとうございました！
そしてこれからよろしくお願いします！！</span>




みんみんみん、と蝉の鳴く声が定番と化してきた夏。
世間一般は七月中旬、あともう少しすれば夏休みに突入する。クロとスズの通う大学でもそれは例外ではなかった。

学生には、宿題と言うものが課せられる場合が多い。彼らの大学でも、夏休み前にそれぞれの学科から与えられた課題やレポートや課題をクリアしなければいけないという試練がある。

当然、クロとスズも例外ではない。

「あ～！　わっかんねえ！」

大学内のカフェテリアで声を上げ、スズは机に突っ伏した。彼の周りには、紙の束とノートが数冊積まれており、頭の下にも、なにやら難しそうな数式や文字が書かれたノートが開かれていた。

彼が例外なのではなく、ここでは何人かの学生が同じようにノートを広げて勉強していたり、課題をこなしていた。

「なんだよ～。教授ももう少し優しい課題出してくれりゃいいのに……。なんかこう、レーダーとか作るとかさぁ」
「それは、お前だけが喜ぶ課題だろう。愚痴を言う暇があったら、さっさとやれ」

向かいに座っていたクロは溜息をつき、持っていたシャープペンでスズの頭を軽く小突いた。

クロも課題に追われる身ではあるが、こちらは計画を立てつつ、こつこつとやってきて、現在はだいぶ余裕ができていた。

それに反し、スズは残り3つの課題を抱えており、そのうちの一つは大学内でも厳しいと有名な教授のものだった。しかも、それは必修科目なので、手抜きは許されない。
その課題に唸りながらも、スズはレポート作成に取り掛かる。クロも、残りの課題を片づけるためにシャープペンを走らせた。

「……なあ、クロ」
「うん？」
「今年の祭さ、お前どうする？」

不意に、スズが放った言葉に、クロは手を止めた。

彼らの暮らすこの町では、毎年夏になると伝統的な祭が催される。それは一見すると「鬼ごっこ」が大規模になったようなものである。
毎年この祭には、二人とも「鬼を追いかける側」になって参加している。

クロは頭脳明晰で、相手の裏を掻くのが得意だ。それを生かして、毎年自分たちの側を勝利へと導いていた。
周りの人達は、今年もクロがそちら側へ行くのだろう、と思っていた。

しかし……。

「んー……。とりあえず考えてる。祭まで時間はあるし、ゆっくり考えるよ」
「……そっか」

クロの答えに、スズはただそれだけ言った。そして再びレポートへ視線を移す。クロも、自分の課題を再開し始めた。

クロの心情はわからないが、きっと思うことがあるのだろう。
それ以上聞いても無駄だと悟り、今やるべきことに集中することにした。

しばらくして、スズはようやく手を止めた。

「よっしゃ～……。とりあえず、一番大変なのはこれで終わり、っと……」
「お疲れさん。俺も、ちょうど終わったところだ」
「お、そっちもお疲れ」

スズは椅子にもたれかかって伸びをし、クロは終わった課題をまとめて鞄に詰めた。こうやって、一仕事終えた達成感はひとしおである。

「なあ、アイス食いたくね？」
「俺も同じこと思った」
「よし、コンビニ行こうぜ！」

スズも慌ただしく課題を鞄に突っ込み、カフェテリアを出るために立ち上がった。クロも鞄を持って立ち上がり、スズの後を追おうとした。

ふと立ち止まり、空を見上げる。
白い雲は高く高く、太陽はぎらぎらと夏の日差しを振り注がせている。

「おい、クロ。どうした？」
「いや、なんでもないよ。行こうぜ」

クロは微笑み、空から視線をそらした。


夏は、祭は、これから始まろうとしていた。




‐終‐
 ]]>
		</content:encoded>
		<dc:subject>-</dc:subject>
		
		<dc:date>2015-05-31T08:38:34+09:00</dc:date>
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		<dc:publisher>WOX</dc:publisher>
	</item>
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		<title>2/14[館長さま]</title>

		<description>交流所にて。

2/14バレンタイン！とい…</description>
		<content:encoded>
			<![CDATA[ <span style="color:#0000FF;">交流所にて。

2/14バレンタイン！という事で、館長さまにエイプリルとジューンのほんわかラブラブなお話を書いていただきました。
</span>



　触れるほど、触れられるほど募る透明な不安は、相手と離れているほんの一時に大挙して押し寄せてくる。
　指を絡め、抱きしめあい、互いの体温を感じている間はまるで世界を二人占めしている幸福な空想さえ抱けた。しかし、するりと滑らかな肌を通り手が離れ、過ぎる風が温もりを奪う頃、ぱちんと泡が弾けるようにあの心強さが消えてしまう。
　形のない気持ちを伝える言葉や仕草にも、やはり形が無いからだろう。目に見えて触れられるのは目の前の思い人しかいない。だから、相手でないと意味がない。そこに代わりなどという都合のイイものはなく、唯一無二という表現が切実な恋しさを募らせていくのだ。
　――もちろん、ちゃんとジューンのことは信じてる。
　胸のうちで淡々と流れていた独白に、エイプリルはきゅっと唇を引きながら反論する。不安になるのは彼の落ち度ではない、こうして一人で勝手に不安になっているのは自分なのだから。
　深夜、満月、冷たい夜風。零した溜息すら白く凍らせてさらって行ってしまう冴えた夜だった。眠りにつく家々の屋根を伝いながら、一番月が綺麗に見える場所で落ち着く。シルクハットのつばを持ち上げて、色違いの瞳が降り注ぐ月光を仰いだ。
　後ろ手にはリボンの巻かれた小さな箱。
　何時ものようにターゲットのファーストコンタクトを任されたジューンが、無事に自分の元へ帰ってくるように。そう、今回だってきちんと彼は約束をしてくれた。必ず戻ってくると。
　小箱の存在を気づかれないよう、あえて屋根の縁を背にして正面から向き合えるよう佇む。ただでさえ敏いジューンなのだから、ここまで一人で準備したのだしきっちり驚かせなくては。
　不思議と、不安は消えている。ただ、彼を待ち侘びる期待だけが胸を満たしていた。

　不意に意地悪な風がやむ。眼前ではばたく青い蝶、少女は満面の笑みを綻ばした。

「おかえり、ジューン！」
「ただいま、エイプリル。すまない、寒かっただろう」
　労わりながら抱きしめてくれる彼の背に、何時もだったら応えるように腕を回すのだけど、今夜は違う。抱擁を受けながらもぞもぞと身じろぎ、後ろに隠していた箱を慎重に前へ持ってくると、エイプリルの笑顔は悪戯っこのようなものに変わった。その瞬間、驚きに染まった彼の表情を、少女はこの先も忘れないに違いない。
　例えどんな悪夢の先でも。
「いつも有難う、大好きだよ。これからも、ずっと！」
　幸せなチョコレート色の夢を、何度でも思い出すから
 ]]>
		</content:encoded>
		<dc:subject>-</dc:subject>
		
		<dc:date>2015-05-31T08:36:40+09:00</dc:date>
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		<dc:publisher>WOX</dc:publisher>
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		<title>君と一緒なら[灯里さま]</title>

		<description>某交流所にて、灯里さまに描いていただき…</description>
		<content:encoded>
			<![CDATA[ <span style="color:#0000FF;">某交流所にて、灯里さまに描いていただきました！！
今回は今連載しているGhost Labyrinthからなるみと夕のお話をお願いいたしました。
相変わらずの表現力、言葉運び………尊敬いたします！！

灯里さま、ありがとうございました。</span>



人はそれを既知感と呼ぶのだろう。高見沢なるみは華楠高校に通う二年生だ。修学旅行で訪れた先は荻月町と呼ばれる街だった。当然、初めて訪れる地である。それなのに胸騒ぎを覚えていた。自分はこの街を知っている、何故かそう確信していたのも事実で。胸騒ぎの原因となっているのが自分達が宿泊するホテルにあるような気がして。
 　なるみ達が宿泊するホテルは元は貴人の屋敷であるらしく、文明開化の影響を大きく受けている。時を経ても色褪せる事の無い漆喰の壁、瓦屋根。日本の伝統的な建築技術が根底にありながらも、西洋の文化を取り入れた不思議な、それでいて独特の雰囲気を醸し出していた。
 　その時のなるみは、まさか夢にも思っていなかっただろう。迷宮を彷徨う事になろうとは。

 　振り子時計が夜半を告げる音と共に、『迷宮』は現われた。まるで自分一人が取り残された疎外感。どこからか霧が立ちこめ、一寸先すら見えない。日常から一転、非日常の始まり。
 　どう考えても普通とは言えない状況でありながらも、なるみの心は凪いでいた。心のどこかでこれが当然と思う自分がいる。そんな時、偶然出くわしたのは昼間、懐中時計を拾ってくれた青年。否、後から考えれば偶然ではなく必然だったのだろう。
 　羽山夕。それが彼の名前だ。彼もまた旅行でこの街にやって来たらしい。濡羽色の髪に端整な面差しをした青年で、いかにも女性受けしような印象を受ける。
 　この異常な空間から抜け出すためにも一人より二人の方がいい。その結論に至り、なるみは夕と行動を共にする事にした。


 「ねえ、夕くん。私たち、本当にここから出られるのかな？ 私だって絆の力を信じたい。でも不安なの」

 「なるみ……」

 　この屋敷で起きた惨劇、前世の記憶。そのどれもが普通ならあり得ないことだ。馬鹿馬鹿しい、そう一蹴されてもおかしくない。実際、他人から聞かされればなるみだってそう思うだろう。でも、馬鹿にするにはあまりにリアルすぎる。それに夕とは会ったばかりなのに、まるで何年も前から知っていたような親近感が沸く。前世での繋がりを思えばそれも当然なのだが。
 　老人は互いを信じ、助け合えと助言をくれた。自分達の絆は百年以上の時を経ても強固なものだと。それでも胸に掬う不安は中々消えてはくれない。

 「大丈夫だ。俺達は絶対にこの屋敷から出られる。全てに決着を着け、因縁を断ち切るんだ。俺達なら出来る」

 「……夕くんの言う通りね。ちょっと弱気になってたみたい」

 「こんな状況なら当然だろ」

 　力強い言葉と瞳に、嘘のように不安が消える。そうだ。絶対に自分達はこの迷宮から脱出する。強い思いがあればきっと成し遂げられる。自分がそう信じないでどうするのだ。そっけないように見えて、彼が自分を案じてくれている事をなるみは知っている。

 「ありがとう」

 「そろそろ行こう」

 「うん！」

 　ほら、と差し出された手に躊躇う事無く自分の手を重ねる。この手で悲しみの連鎖を断ち切ってみせよう。夕と一緒ならきっとそれが出来る気がした。


 　了
 ]]>
		</content:encoded>
		<dc:subject>-</dc:subject>
		
		<dc:date>2015-05-31T08:35:11+09:00</dc:date>
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		<title>オリキャラジオ第二回目[吹竜さま]</title>

		<description>またまた、吹竜さまのオリキャラジオに参…</description>
		<content:encoded>
			<![CDATA[ <span style="color:#0000FF;">またまた、吹竜さまのオリキャラジオに参加させていただきました！！
今回派遣したのは…？
</span>



ルクス「よっしゃついに俺様の時代来たー！！えーごっほん。ようこそ俺様による俺様の為のラジオ略してオリラジへ！今宵のパーソナリティはこのヴァンパイア族１の美男子！ルクス様とその他下僕でお送りしたいと思いまっ」

ケビン「おい、コラｗ」

ルクス「ん？なんだね下僕その１」

ケビン「なんだね？じゃないっつの。俺いつの間にお前の下僕になったんだよ！だいたいオープニングからすっとばし過ぎｗｗｗまるっとセリフ変わってんじゃん！」

ルクス「そう細かい事気にすんなよハゲるぞ。お前、ただでさえデコ広いのにこれ以上広がったら…」

ケビン「っその不憫な子を見る目を止めろし！だいたい俺の家系は高祖父母の時代からフッサフサだっての！！」

ルクス「覚醒遺伝、か…。」

ケビン「違　う　わ！こっこれでも気にしてるんだから言うなよそんな事っ」

ルクス「まぁ、下僕その9の髪の毛なんてどうでも良いけどな。それより今日来る筈のキュートな女性は何処かね？ん？んっ？」

ケビン「どうでも良いって、酷いな！(しかも然り気無くその9迄後退してるし…)はぁーなんでお前そんなに残念な奴なんだよ…っ」

ルクス「残念とは失礼な。俺様ほど完璧な奴は居ないだろ!!街を歩けば美しいマドモアゼル達の黄色い悲鳴に俺様の頬を掠める白魚の様な手！あれはきっとあれだな。俺様が格好いいから触りたくなるんだけどついつい力が入ってしまって居る系の言わば照れ隠しの一種なんだろうなぁ！あぁっなんていじらしいっ！」

メイ「アホね」

ケビン「ああ本当に(幸せそうで何よりだよまったく。羨ましくないけど)…って、あれ？俺今、誰と話して…てぅわっ！！」

メイ「何よ見た途端にお化けにでも会った様な顔して。少し失礼ではなくて？」

ケビン「ごめん…。でもさっきまで居なかったから驚いちゃって」

メイ「…言い訳？」

ルクス「おや？そこの美しいお嬢さん。もしかして君が今回のゲストかい？いやぁ私はついてるね。こんな素敵なお嬢さんと一緒に初めてとも言える共同作業が出来るなんて」

メイ「…その、嫌な言い回し止めて頂けないかしら。鳥肌が酷くなって即刻帰りたくなるわ」

ルクス「っ寒いのかい？！おやおやそれは大変だ！なら俺様の肌で暖めｔ」

メイ「……。」

ケビン「待って！そんな露骨に帰りたがらないでぇぇぇえええ！！！」

メイ「なっ？！何処触ってるのよっ離しなさいよ！！」

ケビン「ダメ！帰るダメ、絶対ぃい！！」

メイ「わかったわよ仕方ないなぁ！帰らないから離しなさい！！でもまた妙な事言ったら今度こそｋ」

ケビン「良かったー！いやあ、ラジオ始まる前に終わるんじゃないかってヒヤヒヤしたぜー！（こんな終わり方で終わったら後でどんなお叱りを貰うかわかったもんじゃないしなぁ。おおー怖っ）」

メイ「・・・（なんなのここ。来てみたは良いものの男ばっかでムッサ苦しいしアホしか居ないし・・・他に誰か居ないのかしら？これならマーチ達を連れてこの辺りを散策していた方が有意義に時間を過ごせたわ）はぁ」

ケビン「あっ！貴女名前は？俺はケビンって言うんだ。よろしくな！」

メイ「・・・」

ケビン「（あ、あれ？）えっと、それからさっきからそこでこっちの様子をチラチラと…そうだな、顔文字にすると「|ω・`）チラ」的な表情で見てるのがルクスな。絡むとウザイけど絡まないと絡まないでウザイ奴でな。許してやってくれ（苦笑）」

メイ「・・・。はあ分かったわよ。それで？ここでは何をするの」

ケビン「…え？」

メイ「え…まさか、何も決めてないわけ…？」

ケビン「え！？いっやべーまっさかー！ラジオなのにそれはないでしょう？！！大丈夫、色々と企画満載だぜ！！！（やばい何も考えてない！いやあでも今までもグダグダ話してただけだしなぁ。いきなり何か考えろって方が無茶だよなー？！！）」

メイ「今、ヤバイって言った…？」

ルクス「あ、はーいはいはい！俺様、王様ゲームがしたい！！！」

ケビン「王様ゲーム？？と言うか、お前キャラ変わってんぞ。女性用の（エセ）紳士面、剥がれてんぞ」

ルクス「あ、やべっ。いやこれは違うんだよマドモワゼル…私ｈ」

メイ「別に無理に作らなくて良いわよ（今更だし）それに素の方がさっきのよりまだましよ？（アホっぽくて）」

ルクス「！！…やべえどうしよケビン、俺メイに惚れそう…っ」

ケビン「いや知らねーよｗ」

メイ「興味ないから別を当たってくれる？」

ケビン「（来世で会いましょうよりすげえ）」

ルクス「っなら俺様、振り向かせるよう頑張る！」

ケビン「なんでそんなに前向きなんだよ！ったく。ってか話戻すけど王様ゲームってなんなんだ？」

ルクス「なんだケビン知らないのかぁ？あれだぜ、王様ゲームって言うのはぁー王様が好きな子に口付けをしたり抱きついたり、兎に角そうゆうムッフフーなゲームなんだぜ！！」

ケビン「えっそうなのか？！」

メイ「偏った知識過ぎよバカ。しかもなんでどや顔？全然違うし、あんたは食い付きすぎ」

ルクス「へ？違うのか？！！」

メイ「そんな知識与えたの誰よ…まったく。良い、王さまゲームって言うのはね、番号か王って書いてあるクジを引いて王って書いてあった人が好きな番号に好きな命令を１つ言うゲームよ。だから誰がとかは分からないの(なんで私がこんな説明をしなければいけないのよ…)」

ケビン「へぇそうなんだ…。なんだか思ったより面白そうだな!!やるか？王様ゲーム！」

ルクス「えー！好きな子に命令出来るんじゃないのか！？それじゃぁ…(今のメンバーじゃヤローに当たる確率高いしな。女性をもう一人ぐらい欲し)……あ！」

ケビン「どうしたんだ？ルクス」

ルクス「丁度良い所にメルちゃんが居るじゃんかー！メールちゃん！俺様達とゲームしない？するよなー！するって言わないと抱きついちゃうぜ？エイッ☆」

メル「…嫌。今、忙しいそしてクサイ。離して」

ルクス「クサっ？！！ま、まぁまぁそう言わずにさー！王様ゲームって言うんだけどさー」

メル「今すぐその手を離すか、その手と胴体を切り離すか、好きな方選んで。３秒以内に」

ルクス「怖いわっ!!そんな事言わないでさ、どうせ猫坊主の事探してるだけだろ？あっほら、付き合ってくれたらアイツ捕まえるの協力するから。な？」

メル「……」

メイ「ねえ、あの子どなた？(凄く嫌がってるじゃない。助けないと…！)」

ケビン「ん？ああ、アイツはメルディアールつうんだよ。長いから皆メルって呼んでるしメイもメルって呼んでやってくれ！見ての通り無愛想だけど悪い奴じゃないから安心してくれな」

メイ「そう。(メルちゃん、ね)…こんにちわメルちゃん。初めまして私はメイって言うのだけど、良かったら仲良くしてくれないかしら？」

メル「メイ、お姉ちゃん…？」

メイ「ええそうよ！よろしくねメルちゃん」

ケビン「(わーメイのやつ今までに見たこともない程嬉しそうなオーラ出してるー…っつかあの笑顔可愛いなぁおい)」

メル「メイお姉ちゃん！」

メイ「ひゃっ」

ケビン「ぅおっ」

ルクス「なっメルの奴っ俺様のメイに抱きつくなんて・・・・なんて羨ましッ！あいやいや、なんて無礼な事をしてるんだ！！大体なんで抱きついた？！速攻オレ様と場所変われ！！」

ケビン「おーいルクス、本音ダダ漏れだぞー」

メイ「（なんなのこの人）」

メル「お姉ちゃん気をつけて。アイツ害虫。そんな格好、危ない」

メイ「あらあら…もしかして心配してくれたの？」

メル「ん」

メイ「（コクンッて頷いたって事は肯定よね。ふふふ、結構良い子じゃない）そう、ありがとうねメルちゃん」

ルクス「俺様の扱いって…」

ケビン「ルクス、どんまい（苦笑）」

メル「…」

メイ「？メルちゃん、どうしたの？じっと見て。何か付いてる？？」

メル「メイお姉ちゃん、いい香り…」

メイ「あらそう？うふふ。ありがとうメルちゃん」

ルクス「（メルの奴メイに擦り寄っちゃって。意外と可愛い所も有るんだな。癒される…出来れば今すぐ俺様と場所代わって欲しいけど）」

メイ「（なんだか嫌な視線を感じるわ）メルちゃん、そう言えば誰か探してるのよね？私も一緒に探して良いかしら。この世界の事まだ分からないから探しながら色々と教えて欲しいのだけれど、」

メイ「…ん。こっち」

メイ「宜しくねメルちゃん！それじゃあ私はこれで？」

ルクス「待って！！ゲームは？なあゲームは？！！」

メイ「さぁ。二人でやったらどうかしら」

ルクス「そりゃないぜ～！！って、あれ？もう居ない？！！」

ケビン「二人ならさっさと行っちまったぜ？どうするよルクス。結局今回もゲームせず仕舞いなんだけど」

ルクス「どうするもこうするも、ヤローだけでゲームしても面白くともなんとも無いだろうが！それより俺様は二人を追うからケビン、ここは任せたぞ！」

ケビン「あっおい！待てよルクっ……あーあ行っちまった…。たく、仕方ないなぁ～もう。それじゃぁメイを連れて来てくれた銀だこ、本当にありがとうな！そしてここまで付き合ってくれた皆さんまた今度会える日を楽しみにしてますね。本当にありがとう」

ルクス「メッイちゃぁぁああん！待って、俺様と是非ディナーでも…グハッ」

メル「メルお姉ちゃんに近寄るな」

ケビン「あいつら何してんだか(苦笑)まぁ、良いや。それじゃぁまた次回まで！さよならっさよならっさよなら！！」

おわれ
(期待させた皆さん、そして銀だこ様…本当にどうもすみませんでしたぁぁぁあああ！！)
 ]]>
		</content:encoded>
		<dc:subject>-</dc:subject>
		
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	<item rdf:about="https://meguru.web.wox.cc/novel11/entry33.html">
		<link>https://meguru.web.wox.cc/novel11/entry33.html</link>
		
				
		<title>moon lite[子豚さま]</title>

		<description>某交流所にて、リアの産みの親、子豚さま…</description>
		<content:encoded>
			<![CDATA[ <span style="color:#0000FF;">某交流所にて、リアの産みの親、子豚さまに書いていただきました。

お言葉に甘え、リクエストさせていただいたキリーとスタンデッドのちょっといい感じなお話。
キリーの絶妙なデレ具合と、スタンデッドの紳士的で少し強引なところが、まさに私の理想通りで。

子豚さま、ありがとうございました。</span>



夜の街の街灯は所々ぼんやりと光っており、多少視覚の助けをしてくれる。
それ以上に、今夜は夜空に満月が輝いており、明るく夜道を照らしてくれていた。

キルエリッヒは人影のない道を一人歩いていた。
しかし、なにやら背後から何かが近づいてくる気配を先ほどから感じ取っていた。

おそらく、何者かが彼女に夜襲をかけようとしている、と思うのが妥当だと思う。
キルエリッヒは気づかれぬようにため息を吐くと、何食わぬ顔で曲がり角の路地へと入り込んだ。
そのまま壁に背をつけ、相手が来るのを待ち構える。

月明かりに照らされた人影がだんだんと近づいてくる。気配を殺し、十分に近づいてくるのを待った。そして、次の瞬間。

「うぉぉ！？」

強烈な足蹴りが繰り出されるのと同時に、間抜けな叫び声が耳に入る。その声の主は、彼女も良く知っている人物のものだった。

「……なにしてるの？　スタンデッド」
「なにしてるの、じゃねえよ……。いきなり蹴り入れるなよ、びっくりするじゃねえか！」
「貴方が後ろから付けるのが悪いわ。自業自得よ」
「お前なぁ……」

キルエリッヒは路地裏から出てきて、左胸を抑えて冷や汗を流している男……もとい、スタンデッドにじっとりとした視線を向けた。
危うくキルエリッヒの蹴りを喰らいそうになった彼はというと、落ち着かない心臓を静めるため、何回か深呼吸をした。

「俺は、ただ買い物の帰りにお前が見えたから、声かけようと思って付いていったんだよ。そしたらこんなことになるし……」
「そう。それじゃあね」
「って、ちょっと待てよ、キリー」

スタンデッドは、踵を返してその場を去ろうとするキルエリッヒの腕を掴んだ。当然、彼女は怪訝そうな顔をして彼のほうを向いた。

「何？」
「いや、せっかくだし一緒に行こうかなと」
「……鬱陶しいわ」
「まあまあ、そう言わずに」
「ちょっ……」

キルエリッヒが言うのも聞かず、スタンデッドは無理矢理彼女と手を繋いで歩き出した。
振りほどこうと思えば簡単だが、彼は振りほどいてもまた手を繋ごうとするだろう。
そう悟ったキルエリッヒは、ため息を吐いて大人しくされるがままにしておいた。

二人で誰もいない夜道を歩く。月明かりで伸びた影が二つ、隣り合っていた。
不意にスタンデッドが足を止め、キルエリッヒも立ち止まった。

「何？」
「キリー、ほら。月が綺麗だ」

上を指差し、スタンデッドは笑う。上を見上げれば、煌々とした満月が空に浮かんでいた。
太陽よりも優しい光に、キルエリッヒは思わず目を細めた。

「……そうね」
「お、珍しくキリーが素直だ」
「……蹴り飛ばされたいかしら？」
「それはご勘弁。さ、行こうぜ」

スタンデッドは優しくキルエリッヒの手を引いて歩き出した。それに彼女もゆっくりと付いていく。

途中で分かれるまで、二人は特に会話をするということもなく、静かに寄り添って歩いていた。

口では決して言わないが、たまにはこういうのも悪くはないと、キルエリッヒは密かに胸のうちで思っていた。


そんな二人の姿を見ていたのは、空に浮かぶ満月だけだった。



-fin-
 ]]>
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		<dc:date>2015-05-31T08:32:19+09:00</dc:date>
		<dc:creator></dc:creator>
		<dc:publisher>WOX</dc:publisher>
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		<title>1万回目の地球滅亡説[館長さま]</title>

		<description>某交流所にて、館長さまに描いていただき…</description>
		<content:encoded>
			<![CDATA[ <span style="color:#0000FF;">某交流所にて、館長さまに描いていただきました！
以前、お子様を描かせていただいた時、ほんわかと優しい文章に一目惚れしてしまいまして…。
我が子、雪菜と柚希のお話を書いていただきました！！
もうすぐエイプリルフールという事で、エイプリルフールネタで書いてくださいました！
館長さまありがとうございました！！</span>



「ねえ雪菜ちゃん、知ってる？　明日、地球が滅んじゃうんだって」　

からり、と音を立てて、カップにティースプーンが滑り落ちる。そこにたっぷり掬われたジャムが、とろり溶ける琥珀の水面。何の前触れもなく告げられた言葉に、雪菜は思わず言葉を失ってしまった。とうの柚希はといえば、片手に持つスマートフォンの画面に指を滑らせながらあっけらかんとしている。　

ちきゅうがほろぶ。　

意味は簡潔明瞭に過ぎて、改めて考えるまでもない。しかし、何故・どうしてそうなるのかという理由を考えても、答えなど出そうになかった。　
今日と同じ日が続いていく――少なくとも、明日は今日とほとんど変わらないものだと、当たり前に信じていた思考が、実は何の根拠もありはしなかった事に今更気づくのだ。

「柚希……それ、本当……？」

思った以上に茫然とした声が出る。
すると、それを聞いた柚希の方が、逆に驚いた様子で顔を上げてきたので、二人は暫し見つめあう格好となった。

「どうしたの？　そんなに驚いちゃって」
「えっ、だって地球が滅ぶなんて言われたら」　

驚かない、訳がない。勢い込んで机に置いた手が二人のカップを揺らす。対して、彼女の動揺を誘った柚希はといえば、ようやく合点がいったようで、顔の前で両手を合わすと僅かに眉尻を下げた。

「ゴメン！　あのね。さっき見たサイトに載ってたジョークなんだ」
「ジョ、ジョーク？」
「ほら、もうすぐエイプリルフールでしょ。毎年この時期になると、何かしら出てくるよね。こんな風に、いかにも本物のニュース記事みたいに載せてみたりとか」

向けられた端末の画面を見れば、大々的に『巨大隕石接近 地球壊滅か』と物騒な見出しが掲載されている。内容が内容なだけににわかには信じ難いものの、尤もらしい観測データや、有識者の意見も書かれているため、段々嘘か誠かが分からなくなってしまった。

「でも、あんなにびっくりされると思わなかったから……本当にゴメンね、雪菜」

元来が誠実ゆえに、謝罪を重ねる柚希の態度に偽りなどありはしない。

「大丈夫だよ、嘘だから」
　その“大丈夫《ことば》”に何度救われたか。　

いつかの日。太陽の火は消えて、月は砕けて、星が落ち、地球は滅ぶだろう。終わりは絶対にやってくるけれど、それが明日なのか、100年後なのかはわからない。　だから、大丈夫と太鼓判を押す柚希の言葉だって絶対でないのは知っている。いくら彼女だってこの星の未来を知る術はないのだから。　それでも良かった。荒唐無稽なウソは、誰かに非現実だと暴かれるため存在するピエロのようなものなのだ。

「ううん、柚希が謝ることじゃないよ。私は……大丈夫だから」

気を取り直して、紅茶に浸したスプーンをかき混ぜる。端末のバックライトが消えた。そこに表示されていたデマゴギーも姿を消す。同時に、緩やかに話題は変わって、他愛のない雑談へと移っていった。　近所にある美味しいケーキ屋の話に花を咲かせつつ、雪菜は頭の片隅で考える。　

いっそ地球なんて滅んでしまえばいい、と嘆いた時も確かにあった。しかし、今はそう思わない。少なくとも、滅亡の噂を聞いただけで思考停止をし、動揺を隠し切れない程度には、地球の存続を願っている。　口には改めて出しはしない。

けれど――そのささやかな事実が、少女には何より誇らしく、また愛しくもあったのだった。

END
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		<dc:date>2015-05-31T08:30:44+09:00</dc:date>
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		<dc:publisher>WOX</dc:publisher>
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		<title>オリキャラジオ[吹竜さま]</title>

		<description>交流所にて吹竜さまの企画に、うちのキリ…</description>
		<content:encoded>
			<![CDATA[ <span style="color:#0000FF;">交流所にて吹竜さまの企画に、うちのキリーを参加させていただきました！！

タイトルの如し、ラジオ番組に参加という面白い会話文となっています！

吹竜さま、ありがとうございました！！</span>



銀子「はい今回も始まりました、飲んで飲まれてオリキャラジオ！今回は私こと銀子とブランジが司会でやっていこうと思います！」

ブランジ「んだよ、この企画まだ続いてたんか？またこの前みたいな事になったらどうするつもりなんだよ」

銀子「もう、始まる前にそんな怖いこと言わないの！それより私、今日のゲストさんの事名前しか教えてもらってないんだけど…ブランジくん知ってる？」

ブランジ「は？」

銀子「いや、「は？」じゃなくて！…あ、もしかしてブランジくんも教えてもらってない、、、とか？？うわぁー困ったなあ。ブランジくんなら知ってると思ったんだｋ…って、あれはー・・・猫？（でもなんだか追われてる、みたい？）」

ブランジ「はぁ？どれだよ、てホントだ。おーおーすげえスピードで走ってやんの！あいつ何してんだ」

銀子「ね、ねえブランジくん。あの猫、こっちに…向かってきてない？！」

猫「二ギャアアアー！！」

キリー「どこへ行くの？そっちは行き止まりよ」

猫「ミャー！！」

銀子「ふわっ！」

ブランジ「おーナイスキャッチ」

銀子「呑気にそんなこと言ってる場合じゃないでしょ！もう。よしよしもう大丈夫だよーどうしたの？…って、あなたは、、、（うっわぁぁあ！綺麗な人ー！）」

キリー「ん？」

ブランジ「おい銀子、こいつこの辺りでは見かけねえ顔だよな。もしかしてこいつじゃないのか？今日のゲスト様って言うのは」

銀子「そ、そうかも。あ、あの！もももしかして、キルエリッヒさんですか？！」

キリー「なぜ、私の名前を知ってる（気配は一般人の様だけど、もしかして）」

猫「Σニィヤァアアアー！」

銀子「あっ」

ブランジ「あ、逃げた。…ってか、んな殺気立てんなよなー。まだ何もしてねえじゃん」

キリー「そうね。まだ、何もしてないわね」

ブランジ「何、やけに含ませた言い方すんじゃん」

銀子「これからも何もする気なんてないですー！！二人共怖いですよ？！猫ちゃん逃げちゃったじゃないですかー！」

キリー「…だったらなんだって言うの。折角たまにはと思って遊んでたのに」

ブランジ「えっ、あれって遊んでたの？（狩りしてたじゃなくて？）」

キリー「何か言った、かしら？」

ブランジ「イエ、ナンデモナイデス（威圧感半端ねえ！」

銀子「（ブランジくんが屈服してる所初めて見た！凄いなあキルエリッヒさん。美人じゃなだけじゃなくて強いなんて！）」

キリー「（なんだか居心地の悪い視線を感じるわね…）で、ここは何。見たこともない建物の庭で机なんか広げて、何やってるの」

ブランジ「あれ？説明受けてないわけ？」

キリー「説明？」

ブランジ「あの幽霊、仕事サボリやがったな(あとで締めてやる…！(ﾎﾞｿｯ))あのな、まずここの説明からするけど・・・」


。。。


キリー「大体はわかった。つまりはここは信じがたいことに異世界で、更に私が住んでた時代よりも未来の２１世紀だって言うのね」

銀子「そうなんです！このカメラっている機械が回ってる時はこうゆう奇跡が起きるんですよ。ロマンチックですよね！」

キリー「（信じられないわ…。けれど、実際見たことない物ばかりだし）そう（変な事に巻き込まれたわようね）」

ブランジ「なんか、悪かったな」

キリー「…別に。それで？勿論もとの世界には帰れるんでしょ？」

銀子「それは勿論！」

キリー「なら問題ないわ。で、これからどうするの」

銀子「それならあのっ私、キルエリッヒさんとっ（お部屋でお喋りをっ！）」

ブラト「ちょっと待ったー！！！掃除屋って言うのはおみゃーの事かにゃー？！」

ブランジ「ぅわっどっから沸いて出てきやがったんだお前は！」

銀子「（そ、空から落ちてきた！？あ、危ないなぁ！）」

ブラト「うっさい。おんしゃーには聞いてないき、ちいと黙っとれドアホ！！…で、おまんが掃除屋のキルエリッヒでええんよな？」

キリー「…なに、こいつも貴方達の仲間なの？」

ブランジ「こんな奴仲間でもなんでもねーよ。ただのうるさい馬鹿だ」

キリー「（ああ、確かに馬鹿ね）」

ブラト「馬鹿じゃないちゅうねん！馬鹿って言ったほうが馬鹿なんだぞこのばーかばーか！バカンジー！」

キリー「（五月蝿い）」

ブラト「Σ！！？（今、凄い殺気を感じたＪ）」

キリー「それで？私になんのようかしら」

ブラト「そうだったJ!今日はおんしに依頼を受けて貰おうと思ったんじゃき！」

キリー「依頼？私は依頼なんて」

ブラト「まあまあそう言うなや。お前さんにとってはすげえ簡単な依頼だに、悪い話じゃないとよ？」

キリー「簡単な？…って、だから私は依頼は」

ブラト「そうかいそうかい受けてくれるか！いやあ、あんがとうな！！」

キリー「…。（なんでこう人の話を聞かない人が多いのかしら（ため息））」

ブランジ「諦めろ。こいつはこうゆう奴なんだ」

銀子「なんか、すいません（苦笑」

キリー「はぁ。それで？」

ブラト「おーそうだったそうだった！依頼って言うのはにゃ、ちょうどそこに居るブランジって言うアホを完膚なきまでに叩きのめして欲しいって事なんじゃ！！」

ブランジ「・・・ブラトお前、最低だな。最低だよお前」

銀子「私も流石にそれは人としてダメだと思う。ほら、キルエリッヒさんも完全に引いてるじゃん」

ブラト「うーるさーい！！ワシはワシの覇道を邪魔する奴ァはどんな手段を使ってでも排除する主義なんじゃい！とやかく言われる謂れはないわい！！」

キリー「なら一人で頑張りなさい」

ブラト「うんもぅ！そう言わんといてやー。ほら、ちゃんとお礼の品も用意しとったんで？これでなんとか頼みますよー」

銀子「（ブラトベリックくんがキルエリッヒさんに擦り寄って何か言って…あっキルエリッヒさん、ものすごく不機嫌なオーラ出してる？！と、止めないと！）ちょ、ちょっとブラトベリックくん！？」

ブランジ「アホだ、こいつ」

キリー「…分かった。叩きのめせ良いのよね？」

銀子「へ…？」

ブランジ「はあ？！！！」

ブラト「さっすが姉さん！そうじゃ、こいつを叩きのめしてくれるだけでええ」

ブランジ「まっ待て待て待て、どうしてそうなった！こんなアホの言うことなんか聞くなよな！！」

キリー「問答無用よ」

ブランジ「ぉっわ！あっぶねー。て、ちょ、ま…っ！…ブラト！！テンメー後で覚えとけよー！！！！！」

キリー「チッ外したか。待ちなさい」

ブラト「ケケケ。後があるわけねーじゃろドアホ」

銀子「行っちゃった…（流れるような手さばきだったなぁ。まるで猫みたいにしなやかでカッコ良かったぁあ！ブランジくん大丈夫かなぁ）うーんでも、よくあんな依頼受けようと思わせたよね。あんなに嫌がってたのにどうやって説得したの？」

ブラト「おん？あー、おいらの全財産（１６，２８４円）と元の世界に帰れるまでの宿の用意とー…あと猫カフェ一日招待券あげたらOKしてくれたにゃ！」

銀子「それで受けてくれたんだ…。（猫好きなのかな？だとしたら可愛い）それよりどうしよ？ゲストさんと司会が鬼ごっこしちゃったんだけど（苦笑」

ブラト「んー今回はこれで終わりでいいんじゃね？ぶっちゃけオイラもブランジがコテンパンに殺られてる所見に行きたい…って、なんじゃその可哀想な人を見る目は！！！」

銀子「…。それじゃあ今回お子様を貸してくださった銀だこさま！ほんとに素敵な人を連れてきてくださりありがとうございました！！」

ブラト「え、わしの事無視っすか？」

銀子「それじゃ、ここまで見えくださった皆さん、ありがとうございます！そしてまた次回お会いする時まで、さよーならー！」 ]]>
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		<title>あなたを知りたい[上月さま]※18禁</title>

		<description>某交流所にて書いていただきました、蓮汰…</description>
		<content:encoded>
			<![CDATA[ <span style="color:#0000CC;">某交流所にて書いていただきました、蓮汰と雪菜の裏小説です。

「初めて」をコンセプトに書いていただきました。

二人がどれだけ強く思いあっているかが、よく分かります。

上月さま、有難うございました！
</span>
<span style="color:#FF0000;">※18禁です。閲覧注意！！</span>




どうしようと思った。こんなに胸がざわめいているのは自分だけだという気がする。隣に座っている蓮汰の顔を見ようと思うことすら恥ずかしかった。できるなら早くこの時が過ぎてくれればいい。
　雪菜は頬に熱が集まるのを感じて僅かに俯いた。



あなたを知りたい



「あぁ……っ」
　画面の向こうから、女性の艶めいた声が聞こえてくる。
　雪菜は今、雪菜の家で蓮汰とDVDを見ている最中だった。兄は仕事で、両親もいない。蓮汰と二人で過ごせる時間は久しぶりなので、雪菜は今日のデートを楽しみにしていた。
　しかし、さきほど一緒に借りに行った話題のDVDを見た雪菜は固まってしまった。まさかこのように生々しい濡れ場があるとは思ってもいなかった。
　洋画を甘く見ていたのかもしれない。
　しかも重要なシーンであるようで、さきほどからそこばかりを重点的に繰り返している。どうも恋人のことをよく知りたいなら肌を重ねるべし、といった話らしい。唇を重ねたことはあるが、それ以上はない自分達にとって、このようなシーンは些か刺激が強すぎる。
　陶器人形のように白く滑らかな女性の体がぴくりと反応を示す度、ごめんなさいと謝りたくなってくる。
「あっ！」
　男性が愛を囁いている合間に、一際甲高い声が耳をつく。大切な人の全てを愛せることはなによりも素晴らしいことだと思う。これもそういうシーンなのだと理解できるが、気まずいものは気まずい。シーンが終わったのはいいがベッドの中で全裸で抱擁しあっているので、どうにも終わった気がしない。いつ女性が喘ぎ声を発してもおかしくない流れだ。
　洋画はスケールが違う……そう思い、それとなく俯いたままでいると、隣からどこか心配したような蓮汰の声が聞こえてきた。
「雪菜？　どうしたんだ？　具合でも悪いのか？」
　いきなり名前を呼ばれ、びくりと肩が跳ねた。夜道で誰かに声をかけられたような反応だ。蓮汰が相手だというのに、なんだか自分でもおかしかった。
　びくびくしながら視線を持ち上げる。いつもと変わらない鳶色の瞳と目が合った。
「な、なんでもないよ、心配してくれて有り難う……」
　自然と声が震えた。平然としている蓮汰が少しだけ羨ましい。
　蓮汰も雪菜が大丈夫じゃないと気がついたようだった。童話に出てくる王子様のように整った顔が僅かに強張り、眉間に皺が刻まれる。
「雪菜……！　顔も赤いし、やっぱりどこか悪いんじゃっ！」
　蓮汰の手が、雪菜の存在を確かめるように手の甲に触れた。ひんやりとしたその手に、心の奥底まで見透かされてしまう気がして、冷や汗をかいてしまった。
　蓮汰がなにか言おうと唇を動かしたとき。蓮汰の声を遮るようにテレビ画面からまた声が聞こえてきた。
「あ！」
　画面を見なくても、二人が今なにをしているか容易に想像がついてしまった。蓮汰の重みを受けている方の手が、その声を聞いてびくりと震える。雪菜の動きに気付いた蓮汰は全てを把握したらしく、色素の薄い瞳が見開かれていくのが分かった。慌てた様子で重なった手が離れていく。
「あ、わ、悪い雪菜！」
　端正な顔が赤く染まっていく。そのことに気付いてしまったため画面を直視できなくなったらしく、そわそわと視線を動かしており落ち着きがない。
　蓮汰の顔を眺め、カーペットを軽く握り締める。
「ううん、わたしこそ……ごめんね。なんか、慌てちゃって」
　同じく落ち着きなく返す。カーペットに視線を落としふっと考えた。
　蓮汰と恋人になってから、それなりの時間が経過している。恋人になる前は幼なじみ同士だったのだから、蓮汰は雪菜の人生に欠かせない存在だ。雪菜がいじめにあっていた時も一番に気がついてくれた。こんなにも自分のことを理解してくれている蓮汰のことを、自分はどれほど理解しているのだろう？
　関係の長さからある程度は理解しているつもりだが、一つだけ雪菜には分からないことがあった。それは蓮汰の体だ。サッカー部なだけに人よりも焼けたその体が、何に喜び、何を嫌うのか一つも知らなかった。
　体を繋げれば、よりその人を理解できる。
　さきほど女性が語っていた言葉を思い出し、思わずごくりと唾を飲み干していた。
　自分はもっともっと蓮汰を理解できるのだ。それはなんと魅力的なことなのだろう。
　そのためには――。
「……蓮ちゃん」
　勇気を出して、蓮汰の袖に腕を伸ばしている自分がいた。その手は蓮汰が着ているセーターをつまんでいる。
　雪菜の呼びかけに気がついた蓮汰が、顔をこちらに向ける。
「ん？」
　蓮汰が小首を傾げる。
　テレビからは滑らかな英語の発音が聞こえてくる。いつの間にか、普通のシーンに戻っているようだった。それでも構わなかった。
「あのね、笑わないでほしいんだけど……」
「雪菜の言葉を笑うわけないだろ。なんだ？」
　画面から視線を外した蓮汰が身体をこちらに向けてくる。蓮汰の言葉を嬉しく思う反面、一層気恥ずかしくなったのも確かだ。
「私、蓮ちゃんのこと……その、もっと知りた……い……の」
　恥ずかしくて恥ずかしくて、後半は蚊が鳴くような声で伝える。自分と目を合わせていた蓮汰の瞳が、それを聞いて僅かに開かれる。この状況で、雪菜の言葉の意味が分からないような蓮汰ではない。理解したい――それがどのような意味か分かっているに違いない。
　だからこそ驚いているのだ。雪菜が切り出すなど、かけらも思っていなかったのだろう。
「駄目、かな……？」
　頬に熱が集まるのが分かりながら、蓮汰の様子を窺うように言う。まじまじとこちらを見つめてくる蓮汰の視線が少し痛い。
　部屋の中を沈黙が包んだ。
「雪菜……雪菜がそう思ってくれて嬉しい。オレも、雪菜をもっと知りたい」
　慎重に一言一言言葉にする蓮汰を見て、胸の中に温かな気持ちが押し寄せてくるのが分かった。
　雪菜は張り詰めた糸が切れたかのようにへにゃりと蓮汰にもたれ掛かり、微笑を浮かべて返す。
「蓮ちゃん……ありがとう。好き」
　自分を受け入れてくれた蓮汰が嬉しい。肩から伝わる僅かな体温が余計に嬉しかった。
「オレも好きだ、大好きだ、雪菜」
　優しく、太陽のように明るい大好きな人の笑顔。それに安心感を覚え、雪菜は全てを蓮汰に委ねるようにふっと目を閉じた。
　唇に柔らかな感触が触れたのはそれからすぐだった。

　誰も家にいないとは言え、服を脱いで裸になるのは恥ずかしい。蓮汰も服を脱ぎ、思ったよりもがっしりとした肉体を露にしたため恥ずかしさも増してしまった。思えば蓮汰の裸を見るのは幼稚園ぶりな気がする。一つ、蓮汰を知れた気がして嬉しかった。
　改めて向き合い触れるだけの口づけをしばらく交わしていると、雪菜の肩にそろりと蓮汰の手が乗る。壊れ物を触るように慎重な手は蓮汰も緊張しているからなのだろう。彼らしくない動作が少しだけ可笑しくて、くすりと笑いが漏れてしまった。
「……なんだよ」
　雪菜をカーペットの上に寝かせていた蓮汰が、僅かに目尻を赤く染め拗ねたように言ってくる。
「なんでもないよ」
　笑顔で返すと、背中に固いものが触れるのが分かった。横になったのだろう。
「雪菜、痛くないようにするけど、もし少しでも痛かったら言えよ。分かったな？」
　念を押してくる蓮汰が嬉しかった。自分を気遣ってくれているのだと分かる。蓮汰も緊張しているはずなのに人を気遣えるなんてそう出来ないことだ。胸の中に温かな感情が流れてくるのが分かり、強張っていた体からゆっくりと力が抜けていく。
「うん、分かった」
　小さく頷くと、小ぶりながらも形のいい雪菜の胸に蓮汰の手が触れた。自分の体を誰かの手が這うなんて初めてだ。蓮汰の触れているところからぴりぴりと不思議な感覚が伝わってきて、少しだけ痛痒い。
「ん……っ」

　その感覚を紛らわせるように鼻にかかった吐息を漏らすと、自分の物とは思えないほど甘ったるい声になった。聞いている自分まで恥ずかしくなるような声に、蓮汰は慌てて目を丸め驚いた。
「わ、悪い！　痛かったか？」
「ちが……！」
　真剣に謝られて、なにを言っていいか分からなくなってしまった。今自分が感じた気持ちを口にするのも躊躇われる。
「な、なんでもないから……ごめんね」
　なるべく目を合わせないように答えると、蓮汰も察するものがあったらしく、どこか困ったように俯きながら「あ、ああ」と頷いていた。
　言葉で言い表せないこの気恥ずかしさはなんだろう。蓮汰との間にある空気が擽ったい。
　そして再び蓮汰の手が、雪菜の柔らかな膨らみを包むように宛がわられる。さきほどよりも少し、大胆な手つきだ。
「ん……っ」
　蓮汰の手に力が入る度、そこから電気が走るような甘い感覚が伝わってくる。気付けば雪菜は蓮汰の手が動くたび、鼻にかかった声を漏らしていた。
　今度は蓮汰の手は止まらなかった。そして蓮汰の手が胸の突起を掠めたとき、脇腹の下が無性に切なくなるのが感じられた。同時に、今までで一番大きな声を漏らしていた。
「ああっ！」
　眉根を寄せ表情を歪めると蓮汰は宝物にでも触れるかのように慎重に、もう一度雪菜の突起を触ってくる。
「ふ」
　蓮汰の指が触れているところから甘ったるい電流が走っている気がした。強張っていた体が、心地好いその刺激によって弛緩していくのが分かる。
　ちらりと視線を持ち上げると、いつもよりも余裕のない蓮汰の顔が視界に映る。その顔は今まで生きてきた中で初めて見る蓮汰の顔だった。
（あ……）
　その顔を見たとき、「良かった」と思った。蓮汰の知らない一面を確かに見れたのだ。
　体を重ねるとその人のことがよく分かる。
　映画の中で聞いたあの言葉は本当だったのだ。
「ふ……っ」
　雪菜の胸の飾りを弄る手つきは次第に大胆になっていく。雪菜は更なる刺激が欲しくなり、太ももを無意識の内にすり合わせていた。
　その動きを合図にしたように、蓮汰の手が雪菜の下腹部に下げられるのが分かった。それだけで肌に心地好い違和感が走って仕方ない。
「……っ」
　その動きに次に起こることが簡単に予想できた。初めてとは言え、ある程度のことは知っているつもりだ。
　そして、その予想は当たった。
　一番敏感な場所に、蓮汰の手が触れたのだ。確かめるように慎重に動いていた。
「んぁ……」
　唇から、自分の物とは思えないような甘い声が零れる。手の動きに合わせて、声は大きくなったり弱くなっていく。段々と、蓮汰の顔を見ているのも辛くなっていく。
「んんっ……蓮ちゃん……」
　熱に浮かされたように最愛の人の名前を呼ぶ。
「雪菜……」
　蓮汰もすぐに言葉を返してくれた。そして数秒後には、雪菜の首筋に柔らかな感触が触れた。それが蓮汰の唇であると分かったのはすぐのことで、雪菜は唇の感触に全てを委ねるように目を閉じていた。
　今まで以上に強い快感が雪菜の体を襲ったのはそのときだった。普段は下着に覆われている場所に手を伸ばされたのだ。
「んっ……ぁ、汚いよ……」
　体を再び緊張に強張らせながらも、雪菜は小さな声で制止しようとする。しかし蓮汰は止めようとはしなかった。それどころか、秘部を確かめるようにそこをなぞりあげていく。
「雪菜の一部なんだ、汚くなんかない。だけど、痛くないか？」
　その言葉に即座に否定をしてみせた蓮汰は、次に自分の体を心配してきてくれた。どこまでも優しい蓮汰に胸が締めつけられたが、言葉は返さなかった。下手に口を開くと、喘ぎ声に変わってしまいそうだったからだ。声を出さない代わりにこくこくと何度か小さく頷いて答える。
「……よかった」
　そう言った蓮汰は明らかに胸を撫で下ろしているようだった。そして指を上下に動かしてくる。
「んぁ」
　指の動きが再開されたことにより、雪菜の意識は強制的に下腹部に移った。入口をなぞられる度に頭が甘く痺れ、体の力が抜けていく。
　雪菜の意識に靄をかけていくその気持ちは、さきほどの胸の比ではなかった。堪えようにも唇からは声が零れてしまう。
「んっ、ああっ」
　ぴくりと爪先に力が入る。
　もっと……、そんなことを思っている自分がいた。
「ここ、気持ちいいのか？」
　質問をしてくる蓮汰の指は次第に奥へと進んでいく。彼の指を飲み込んでいたとしても、今の自分ならなんの不思議はないように思えた。
「もう……っ、そんなこと聞かないで……」
　頬に熱が集まるのが分かり、顔を背けて小さな声で返す。
　部屋の中に粘り気の強い水音が響き、雪菜は部屋の隅に逃げたくなるような羞恥を覚えていた。
「悪い、悪い。……オレの手で雪菜が気持ち良くなってくれるなんてすげー嬉しいから、つい、な」
　蓮汰は悪びれた様子なくそう告げ、ははと笑う。最愛の人の笑顔を前に、雪菜はなにも返せなかった。
　そして暫くしてからぽつり、と呟く。
「……ズルい……」
　好きな人が笑顔を見せてくれるのは、どんな状況であれ嬉しい。その言葉に蓮汰は笑みを向けてくるだけだった。
　そのやり取りでなにかのスイッチが押されたかのように、陰部を刺激する手の動きが早くなっていく。
「あっ……ん」
　体の奥から広がっていく快感に、雪菜の背筋がびくりと跳ねる。無意識の内に両腕を蓮汰に回していた。
　腕を首に回すと、より蓮汰と密着できた。
「蓮ちゃん、大好きだよ……っ」
　喘ぎ声の合間に呟く。と、蓮汰も頷いてくれた。
「俺も、大好きだ」
　言葉を交わすと施される口づけに心まで蕩けそうになる。
「あ……」
　高ぶった体が蓮汰の胸に抱き寄せられたとき、雪菜はあることに気が付いた。
　なにか、硬いものが脇腹に当たっているのだ。
　なんだろうと不思議に思い手を伸ばしそれに触れると、蓮汰の声が詰まるのが聞こえてきた。
「っ」
　その声で、今触れたものの正体がなんなのか分かった気がする。
　あれは、蓮汰の――。
「ご、ごめん蓮ちゃん！　わたし、分からなくて、その……っ！」
　腰をくねらせ蓮汰の手から逃れながら謝る。そうすると、少し呼吸が楽になる気がした。その言葉に、蓮汰の手の動きが止まった。
「あっ、俺こそわる、い……こんなにしちゃってさ……」
　雪菜が謝ると、蓮汰は決まりが悪そうに呟いてくる。ちらりと視線を持ち上げると、蓮汰の頬が僅かに赤みを帯びているのが見えた。
「ううん、謝らないで……変かもしれないけど、嬉しい……から」
　ぽつりと呟き自分の気持ちを言うと、蓮汰はどこか面食らったように、嬉しい？　と聞き返してきた。
　こくりと首を縦に振る。そして唇を開いて続けた。
「うん、だって……蓮ちゃんも、その、わたしに興奮してくれてるんだよね？　それってやっぱり嬉しいよ……」
「雪菜……」
　たどたどしく告げ最後に笑みを浮かべると、蓮汰が嬉しそうに笑みを返してくる。その笑顔を見ていると、自分も嬉しかった。
　同時に、少しだけ複雑だった。
「蓮ちゃんも……気持ち良くなりたいよね……ご、ごめん」
　今の状況を゛前戯゛と呼ぶのは、インターネットを通じて得た知識があるから分かる。そしてそれが、雪菜しか快感を得られないものだと言うことも。

　それは凄く申し訳ない気がしたし、恥ずかしかった。自分だけが喘いでいるということになるからだ。
「わ、わたしさ……もう、大丈夫だと思うから、そんなに気にしないで、ね」
　しどろもどろに今思っていることを話すと、蓮汰は一段と顔を赤くし自分から目線を外すように俯く。
「……雪菜って結構大胆なんだな」
　いかにも意外といった声に、申し訳なさと恥ずかしさを覚えてしまった。小さな声で、子供が喧嘩しているときのように言い返す。
「……蓮ちゃんも男の子、って感じだよ？」
　その言葉を聞いた蓮汰は罰が悪そうに続ける。
「雪菜が可愛いから、仕方ないだろ……」
　ともすれば聞き逃してしまいそうな小さな声だった。
　嬉しくて、恥ずかしくて、雪菜はどのように返していいのか悩んでしまった。そっと目を伏せる。
「雪菜、痛かったら爪立てていいからな」
　少ししてから、そのような声が聞こえてきた。これからなにをするのか分かり、雪菜はそっと視線を逸らす。
「……うん」
「あっ、だけど我慢もするなよ」
「う、うん」
「オレは、雪菜に痛い思いをさせたいわけじゃないんだからな」
　念を押されて、くすりと笑い声を漏らす。そんなに念を押さなくてもいい気がしたが、蓮汰のおかげで緊張が解けた気がした。自分では緊張していないつもりだったが、どうやらいつの間にか緊張していたらしい。
　笑われたことに、不満そうに唇を尖らせている蓮汰が視界の隅に映った。しかし蓮汰はなにも言わずに、力なく開かれた雪菜の股の間に入ってくる。
　足の間に誰かが入ってくるなど初めてだ。慣れぬ感覚に嫌でも身構えてしまった。
　不安そうに蓮汰を見上げると、蓮汰は大丈夫だとばかりに自分の額に唇を落としてくれた。優しいそれに心も身体も緩まる。
「んじゃ、行くからな」
　そう言い蓮汰はよく濡れた己の入口に、自身の熱を宛てがってくる。
　もうすぐ、蓮汰と一つになるのだ。
　同級生がよく話している、初めてを失う痛さというのはどれくらいのものなのだろうか。まるで想像がつかなかった。そしてそれを越えた先は、どれほど気持ち良いのだろう。
　考えていると、内側からこじ開けられるような圧迫感と、指でされた時以上の快感が下半身から込み上げてくる。
「ぅんっ」
　蓮汰の熱が進むにつれ、今まで感じたことのない痛みが背筋を走った。針が刺さったような鋭い痛みとも違う、なんともつかない痛みに目をきつくつむり蓮汰にしがみつく。
「雪菜……っ」
　心なしか雪菜の体を受け止める蓮汰の声もさきほどとは違って聞こえる。苦しそうな、切羽詰まった声だ。蓮汰にこのような声を上げさせたくないのは自分も同じだ。では、どうすればいいのだろう。
　考えている間も身を割くような痛みは、強まりも弱まりもしなかった。このままの状況が続けば涙がこぼれ落ちそうだ。
　その時、恋人を受け入れるときは力を入れてはいけないのだと、先日クラスメイトに言われたことを思い出す。どれほど痛みに効くか分からないが、試してみるしかない。
「んん……っ」
　無意識の内に背中が反り返っていた。極力力を入れないように努めると、さきほどまでとは比べものにならないほど痛さが和らいだ。
「……サンキュ、雪菜」
　しばらくしてから蓮汰の声が降ってきた。優しい、けれどいつもとは違う掠れた声。その声を耳にしただけで、胸の奥が締め付けられる。
「……っ!!」
　蓮汰の声に耳を傾けていると、次の瞬間、ぐんと圧迫感が増すのが分かり、雪菜は声にならない声を上げていた。
　痛い。
　頭の中がそれしか考えられなくなったが、その分蓮汰と密着する面積が増えた気がする。今は外からだけではなく中からも蓮汰のことを感じられるのだ。
　嬉しさと痛みが頭の中を支配し、なにも考えられなくなったころ、蓮汰の深い溜息が耳に届いた。
　一息ついている蓮汰の声を聞き、彼の熱を全て受け入れたことを理解した。どうやら、最愛の人と一つになることが出来たらしい。
「ぁ……」
　それを自覚した時、唇から高い声が零れ落ちた。
　痛みが吹き飛ぶほど嬉しかった。トク、トク、と早鐘を打っている蓮汰の鼓動が伝わってくるのもまた嬉しい。
「……雪菜、大丈夫か？」
　鼓動を感じていると、蓮汰の声が鼓膜を擽ってくる。その声を聞いているだけで胸が締め付けられる。
　問いには答えず頷いて返す。本当はまだ違和感が残っているが、言うほどのことでもない。
「じゃあ動くぞ？　あっ、……変でも笑うなよ」
　腰を動かそうとしてはその動きを止める蓮汰に愛おしさを覚え頷く。そしてぞくりとするような快感が雪菜を襲った。
「あっ」
　声が漏れるのを我慢できなかった。それだけ強い刺激だったのだ。
「ん……っ！」
　蓮汰が動くたびに指先が撥ねるのが分かった。蓮汰の息遣いが、徐々に乱れていく。
「は……ぁ」
　身体が揺れる度に声を出していた雪菜の手に、熱を持った蓮汰の手が重ねられる。その感触を受け、やはり蓮汰は優しいのだと再認識する自分がいた。
「蓮ちゃぁ……、好きっ」
「オレも、オレも雪菜が、好きだっ」
　言葉を交わすと、蓮汰の動きが一層早くなるのが分かった。楔で身体の中を掻き回されている気がして、雪菜は大きくなっていく声を堪えるようにきつく目をつむる。家に誰もいないとは言え、どうしても気になってしまう。
「っ、雪菜……大丈夫か？」
　声を抑えていると、蓮汰が荒く乱れた呼吸の間に尋ねてくる。
「あっ、ぅ……ん！」
　語尾に力が入ってしまったがなんとか頷くと、安心したような蓮汰の吐息が耳を掠めた。
「よかった……、大丈夫じゃないって言われても、動かないでいる自信がなかったから」
「ぇっ……そ、それってどういう、ぁんっ」
　どういう意味だと問おうとしたが、喘ぎ声が邪魔をしてできなかった。
　蓮汰が勢いよく自分を突き上げてきたのだ。今まで以上に激しい動きは、強い快感を与えてくれた。
「はぁ……あ、蓮ちゃん、蓮ちゃん……っ！」
　視界が上下に揺れるほどの動きにきつく目をつむり、蓮汰の名前を繰り返し呼ぶ。名前を呼ぶと、重ねられた手が一層強く握られた。それはまるで大丈夫だと言ってくれているようにも思えた。
「あぁっ！」
　自分の体内にあるものが動く度快感の波が押し寄せてくるのが分かり、雪菜は思わずびくりと喉を反らす。
「……可愛い」
　蓮汰から呟きがこぼれ落ち、反らした喉に蓮汰の唇が落ちるのが分かった。少しざらついた独特の感覚に、それだけでクラクラしてしまう。
「んん……ぁっ！」
　喉から唇が離れると、蓮汰が自分に腰を打ち付けてくる動きが早くなっていく。室内に、肌と肌とがぶつかる音が響いた。その音の大きさに、限界が近付いているのだと知る。雪菜も、今まで経験したことのない階段を上っている気がして、少しだけ怖かった。縋り付くように手に力を込めると、すぐに手を握り返してくれた。
「雪菜、オレもう……っ！」
「蓮ちゃ、わたしっ！」
　部屋の中に自分と蓮汰の声が響いたのは同じ時だった。そして、今までで一番激しく体を突き上げられる。強く揺さぶられると、体がびくびくと痙攣し、目をつむりたくなってしまうほど強い快感に襲われた。
「っ」
　続いてすぐ、蓮汰のうめき声が頭上から聞こえてくる。
　そして今まで密着していた蓮汰の体が離れ、腹部に生暖かいなにかがかかるのが分かった。
「んっ……」
　それを感じながら雪菜は心地好い疲労を味わっていた。
「はぁ……」
　蓮汰も今は喋る余裕がないらしく、カーペットの上に座り荒く乱れた呼吸を繰り返していた。
「雪菜……だ、大丈夫だったか？」
　二人の呼吸が落ち着いた頃、それでもどこか疲れたような蓮汰の声が聞こえてきた。
「う、うん……蓮ちゃんこそ、大丈夫？」
　そろりと視線を持ち上げて聞き返す。どのような顔をしていいのか分からず、うまく蓮汰を見つめられなかった。行為に及んでいないというのに、頬に熱が集中するのが分かる。
　蓮汰のことをもっと知りたかったとは言え、少し大胆すぎたかもしれない。はしたないと思われてしまっただろうか。
　そのようなことを考えだすと、ますます蓮汰の顔が見れなくなってしまっていた。徐々に視線を落としていくと、ぽふとなにかが頭の上に乗っかるのが分かった。
「……っ？」
　驚いて顔を上げると、頭上に乗ったのは蓮汰の手だった。
「サンキュ、オレは大丈夫だ。雪菜、可愛かった。本当、愛してる」
　その手が雪菜を励ますように左右に動かされる。
　蓮汰にそう言われると、さきほどの気持ちが嘘のように晴れ渡っていく。躊躇いがちにではあるが、気付けば雪菜は笑顔を浮かべていた。
「有り難う、蓮ちゃん……わたし、いつも蓮ちゃんに励まされてばっかりでごめん……。だけどね、それがすっごく嬉しいんだ。蓮ちゃん、わたしも蓮ちゃんのこと……愛してるよ」
　今蓮汰に抱いている気持ちを一言一言噛み締めるように紡ぐ。その言葉を受けた蓮汰が照れ臭そうに、けれど嬉しそうに笑った。
　そして蓮汰の顔が近付いてくるのが分かった。雪菜もそれに合わせて目をつむる。
　一拍後、唇に柔らかな感触が触れ、雪菜は改めて感じていた。
　蓮汰の隣にこれからもいたい、と。
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		<dc:subject>-</dc:subject>
		
		<dc:date>2015-05-31T08:22:38+09:00</dc:date>
		<dc:creator></dc:creator>
		<dc:publisher>WOX</dc:publisher>
	</item>
	<item rdf:about="https://meguru.web.wox.cc/novel11/entry29.html">
		<link>https://meguru.web.wox.cc/novel11/entry29.html</link>
		
				
		<title>無題[刹那さま]</title>

		<description>交流所にて、刹那さまに書いていただきま…</description>
		<content:encoded>
			<![CDATA[ <span style="color:#0000FF;">交流所にて、刹那さまに書いていただきました！
刹那さま宅のお子様、如月さん、太陽さん、卯月さんと、我が子メイとマーチとリープとのコラボです！！
戦闘風味のお話になっています！！


刹那さま、ありがとうございました！！


CAST:如月さん・太陽さん・卯月さん(刹那さま宅)・メイ・マーチ・リープ</span>



ここは…とある夜。
俺は非部活の七不思議探偵部に所属してる山口卯月だ。
今回は野外でとある洋館に悪夢をみせる悪魔がいると聞いて俺達(七不思議探偵部)で洋館に来た。
実を言うと俺はお化けとか絶叫系は苦手だ。
洋館とかも特に無理だ。
すると

｢おい卯月お前まさか怖がってるのか？リーダーなのに情けねぇーな｣

そんな事を言いながら肩を叩いたのは柴田太陽だ。
太陽は俺の親友でありライバルでもある。
でも今の言葉にはイラッとした。

｢別に怖がってねぇーし柴田。お前が怖がってるだろ？｣

｢ふふっ。卯月ったら素直になんなよ～卯月が怖がってるでしょ？｣

そう俺達の話に割り込みしてきたのは森永如月だ。
如月とは幼なじみだ。
如月は無邪気に笑って言った。
すると太陽はマジか～て言いながら笑った。
ちょっと悔しかった。

｢着いたぞ。じゃあ3人組作って別れて何か情報を探そう｡｣

俺達は入り口の所で止まり俺は提案した。
すると次は金髪の少年と水色の髪の毛の子と茶色の髪の毛の少女が俺をからかった。

｢てか卯月一人で行動出来ないから3人で捜査するんだろ？｣

そう言ったのは中山睦月だ。
睦月が言ったあと少し笑ってたのは久保田星蘭と舘月弥だ。

なんだがで俺達は洋館に入った。チームは俺と太陽と如月 睦月と星蘭と月弥で別れた。
すると

｢誰か来たみたい…｣

部屋の奥から若い少女の声が聞こえた。
俺も太陽も如月も気づいて部屋の奥へ行ったら…

ギィィガタン

ドアが鈍くゆっくり閉まった。
風もこれっぽっちも吹いていないのに…

｢ねぇドアが開かない…｣

如月は顔色が真っ青になってた。
とても怖く感じた。

｢ねぇあなた達だれぇ？｣

後ろを見たら緑色の少女が無邪気に話かけた。

｢人間…マーチ悪夢をみせる時間よ｡｣

次に喋ったのはピンク色の少女でスタイルが抜群だ。

｢さぁマーチ メイヤるわよ｡｣

紫色の女の人が声を掛けたのを同時に女の子達は襲いかかって来た。

｢ウウッ…柴田。如月。倒すぞ。いや闘うぞ!!｣

太陽は魔剣水無月を出したが…

｢遅いのよ。さぁ悪夢へ入りなさい…｣

太陽はピンク色の少女が魔法にとりつかれ眠ってしまった。
太陽はうめき声を出し苦しそうだ。

｢柴田君!!大丈夫!?起きて!!起きてよ！｣

如月は泣きながら魔薬箱村雨で太陽を起こそうとしたが太陽は起きなかった。
すると緑色の少女が如月に魔法をかけた。

｢楽しい悪夢を見てねぇ！｣

俺は如月も太陽も守れなかった…だがお前らの分まで

｢テメェ等を倒す！｣

すると紫色の人が太陽と如月をさすってたら太陽も如月も目を覚ました。

｢どうして…どうして助けたんだ｡｣

俺は恐る恐る聞いたら…

｢私達は悪夢をみせる悪魔…でも君達の事は知ってるの…魔力を持った少年少女だって…ちょっと試してみただけです｡私の名前はリープ。ピンクはメイ。緑色はマーチよ｡｣

｢お前らは一体…｣

俺が言葉を言おうとしたら周りが真っ暗になった。
いや催眠術にかかったのだ。

｢卯月。君は強いまた会える日を楽しみにしてるわ｡｣

リープはニヤリと笑い消えたのを見た。
メイは相変わらず顔を変えなくマーチはニコニコしてた。

｢まちやが…れ…｣

俺は眠らされ、目が覚めた時部室にいた。

｢あれ…ここは？｣

｢何寝ぼけてるだよ卯月！ずっとうなされてたけどさ…｣

聞いたのは太陽だった。
名前の太陽の様にニコニコ明るい顔をしてた。

｢いや…なぁ柴田。俺達洋館にいなかったか？｣

｢は？あのな俺達今日一歩も出てねーしそれに昨日も出てないし｡疲れてるのか？｣

太陽はハハッと笑い部屋をあとにした。
いやあれが夢なんて怖かった。
うん待てよ…まさか悪夢を見てたのか？

俺は空に見えるどんより雲を見て後にした。


fin
 ]]>
		</content:encoded>
		<dc:subject>-</dc:subject>
		
		<dc:date>2015-05-31T08:21:00+09:00</dc:date>
		<dc:creator></dc:creator>
		<dc:publisher>WOX</dc:publisher>
	</item>
	<item rdf:about="https://meguru.web.wox.cc/novel11/entry28.html">
		<link>https://meguru.web.wox.cc/novel11/entry28.html</link>
		
				
		<title>大切なものは[和泉さま]</title>

		<description>交流所にて、和泉さまに書いていただきま…</description>
		<content:encoded>
			<![CDATA[ <span style="color:#0000FF;">交流所にて、和泉さまに書いていただきました！！

バレンタインが近いと言うことで、我が家の三大バカップルの一組、エイプリルとジューンでお願いしました！！(ちなみに残りの二組は蓮汰×雪菜とブライアス×ミィです（笑）)
普段から仲睦まじい二人。仕事を忘れて、素敵なバレンタインを過ごさせてほしいとお願いした所、ホンワカラブラブな二人を書いていただきました！！

和泉さま、ありがとうございました！！


CAST:エイプリル・ジューン</span>



「ジューン！」

　名を呼びながら、エイプリルは最愛の人に軽やかに駆け寄った。シルクハットについたオレンジのリボンと服の裾がふわりと舞う。
　彼女を迎える為に軽く広げられた腕の中に勢いのまま飛び込んだ。

「ごめんね。遅くなって」
「大丈夫。俺も今来たばかりだから」
「うそ。だって体冷たいよ？」

　ぎゅっと抱きついて確かめて、エイプリルは上目遣いにジューンを睨んだ。その視線を受け止めて、ジューンは苦笑する。

「そういうところは鋭いんだな、エイプリルは」
「当たり前でしょ！　あたしはジューンのことなら何でもわかるの。だって」

　そこで一旦言葉を切ると、背伸びをしてジューンの耳元に唇を寄せた。まるで秘め事のように囁いた言葉の続きに、ジューンの顔が綻ぶ。
　返事の代わりに額に優しく口付けて、ジューンは首を傾げた。

「ところで、肝心の用事って？」
「あ！　いけない忘れてた！」

　ハッと目を見開いたエイプリルが、慌てて手にした袋をジューンに差し出した。

「はい、これ」
「プレゼント？　今日何かあったっけ？」
「バレンタインだよ」

　にっこりと笑うエイプリルに、ジューンも得心したように表情を和らげた。

「開けていい？」

　袋から綺麗にラッピングされた箱を取り出してそう訊ねる。頷くのを待ってから、ブルーのリボンをほどいて箱を開ける。

「……あ」

　二人一緒に中を覗き込んで、揃って声を上げた。
　箱の中にあったは、元はケーキだっただろうもの。今は無惨にも潰れて原型を留めていない。

「……そういえば、あたしここに来る途中で振り回しちゃったかも」

　ジューンに会える嬉しさと、プレゼントを喜んでもらえるかという期待とほんのちょっぴり不安。待ち合わせ場所に向かう足取りは軽く、弾む心と一緒に手にした袋をくるりと回転させていたかもしれない。

「せっかくリープに教わって作った会心の出来だったのに……」

　ごめんね、と俯くエイプリルを前にして、ジューンは躊躇いもなくケーキに手を伸ばした。クリームを掬い取ってペロリと舐める。

「うん。美味しい」
「ジューン？」
「形なんて関係ない。エイプリルの気持ちが一番大事だ」

　そう言って軽く片目を瞑ってみせる。その姿にみるみる笑顔を取り戻したエイプリルは、勢いよくジューンに抱きついた。

「ジューン、大好き！」


END
 ]]>
		</content:encoded>
		<dc:subject>-</dc:subject>
		
		<dc:date>2015-05-31T08:19:12+09:00</dc:date>
		<dc:creator></dc:creator>
		<dc:publisher>WOX</dc:publisher>
	</item>
	<item rdf:about="https://meguru.web.wox.cc/novel11/entry27.html">
		<link>https://meguru.web.wox.cc/novel11/entry27.html</link>
		
				
		<title>深夜の大追跡事件簿[丹飴さま]</title>

		<description>交流所にて、丹飴さまに書いていただきま…</description>
		<content:encoded>
			<![CDATA[ <span style="color:#0000FF;">交流所にて、丹飴さまに書いていただきました！

丹飴さま宅の香野くんと珀憂さんとのコラボです！

琥珀の甘党っぷりを見事に表現して下さった丹飴さま、さすがです（笑）
ロザリアとの掛け合いや最後のほうで思わぬ伏兵が！
丹飴さま、楽しい小説を書いていただき、ありがとうございました。

CAST：香野くん・珀憂さん(丹飴さま)・琥珀・ロザリア・ユリア</span>



　深夜の大追跡事件簿



穏やかな昼下がりを迎えた午後一時。

琥珀はお茶のためにと用意していたクッキーの箱を開けると、周りに誰もいないことを確認してから、その中の一つを摘まみ取り口に入れた。

「やっぱりあそこのクッキーは美味しいですー！」

彼女が幸せそうにもう一つ、もう一つとそれを頬張っていると、気付いた時には既に箱の中は空になっていた。

「あっ…」

「あぁーっ！琥珀何しとんねん！」

やってしまった…と最後の一枚を食べながら今日のお茶の時間には代わりに何を出そうか…と考えていた琥珀だったが、その際に突然背後から投げ掛けられた声に思わず肩をビクリと震わせた。

「ろ、ロザリア…」

恐る恐る琥珀が振り替えると、金色の髪を二つに結んでいたロザリアが、こちらに人差し指を向けたままに口を開けていた。

「それ、食べてしもうたんか…!?せっかく、今日の食べるのを楽しみにしてたんに…」

「ご、ごめんなさい！一つだけにしようと思ったんですけど、つい…」

「ついやあらへん！こうなったら、食べ物の恨みは恐ろしいということを教えたるわ…！」

と、鬼の形相で琥珀に向かって近付いてくるロザリアだったが、しかし彼女のその行動は、次に聞こえてきた物音により止まることとなる。

その音は玄関の方から聞こえており、どうやら誰かがドアをノックしているようだった。

「あっ、お客様かもしれない…！」

その音に救われた、とでもいうように琥珀は今にも掴みかかって来そうだったロザリアを避けて入口へと向かっていく。

「はい、どうぞ開いてますのでお入り下さい！」

靴を履きながらそう彼女は言うと、遠慮がちに半分程開いた扉に目を向けた。

「ここ…よろず屋ってのは本当か？」

そこから顔を出してきたのは、栗色の髪をした少年…いや、青年だった。

彼は琥珀が頷くのを確認すると、彼は途端に扉を勢いよく開き、ガシッと彼女の肩に手を置いた。

「あ、あの…!?」

突然の行動に琥珀は慌てるが、青年はそんなことには気にも止めずに言う。

「お願いだ！俺の仲間を一緒に尾行してくれ！」

「…は？」

琥珀は思わず聞き返していた。

「俺の名前は香野。騎士団に属しているんだが…いや、まさか本当にこんな場所によろず屋があるなんてなぁ」

リビングのテーブルを挟んで向かい合う琥珀と香野。そしてロザリア。

彼はキョロキョロともの珍しげに室内を見回していると、ふと顔を正面に戻し、

「つか、従業員ってお前達だけ？少なくね？」

「今他の従業員は出払ってて…私とロザリアしかいないんです。もしよろしければ、依頼の方を詳しくお聞きしますよ」

琥珀はあらかじめティーポットに準備してあった紅茶をカップに淹れると、それを香野の前に差し出した。

「んー、それもそうだな」

香野はそう言うと、ポケットから一枚の写真を取り出した。

「この気難しそうな眼鏡がうちの隊長の珀憂。今回一緒に尾行してほしい相手だ」

「珀憂さん…ですか…」

琥珀とロザリアは渡されたその写真をまじまじと見つめ、記憶に留める。

香野は出されたお茶を遠慮なく飲み干すと、返された写真をポケットにしまい、ずいと前にのめり出す。

「そうなんだよ！さっきも言ったけど、今回はコイツを一緒に尾行してもらおうかと思って頼みに来た。なんだか最近怪しくてな…夜中にコソコソ出掛けてくんだよ」

「なんやそれ、裏取り引きか!?女か!?」

「ちょっとロザリア…」

楽しそうに目を輝かせるロザリアに、琥珀が小声で注意するが、仕方ないように溜め息をつくと、正面の香野に向き直る。

彼は考えるように顎に手を置くと、斜め上を見つめながら答えた。

「いや、アイツに限って裏切るようなことは無いと思うが…女、というのは確かに俺にも心当たりがある」

「！本当ですか！」

香野は頷くと、指を一本立てて静かな声で呟いた。

「俺…見たんだよ。珀憂が女と歩いてるところをさ」

「あれが…珀憂さんですか？」

「あぁ。どうやら今は一人みたいだな…」

街に出てきた琥珀、ロザリア、香野の三人は、時を同じくして夜の街へやって来た珀憂の後を追跡していた。

彼は噴水のある広場へとやって来ると、キョロキョロと辺りを見回しては寒そうに縮こまって噴水の縁に腰かける。

三人は見つからないように、と手近な草むらから少しだけ顔を覗かせその様子を見守っていた。

「どうしてこんなところに…」

「やっぱり女なんやない？彼女の一人二人おってもおかしくあらへんって」

「確かにそうだな…しかしそうだったとしても別に俺達に黙ってる必要は無いんじゃ…」

「！静かに、誰か来ます！」

突然静かに叫んだ琥珀の声に、香野は思わず口をつぐんで視線を戻す。

彼女の言う通り、今しがた自分達が来た道の方から、珀憂の元へと向かっていく女がやって来たのだ。

いや、よく見るとその人は女というよりも少女に近い外見をしており、長い金色の髪を後ろで一つで結っている。

二人は少し会話をした後に街の方へと歩き出したので、三人もゆっくりと頷き合うとその後を追う。

「ほれ見ろ、やっぱり女やったやろ！うちの勘が当たったな！」

誇らしげにそう言うロザリアに、琥珀はクスリと笑うと、そのまま香野に問いかける。

「彼女さん…でしょうか？でも、それにしてはあの子、どこかで見たような…あっ」

首を傾げながらにそう考えていると、ふと前方の珀憂達が一つの建物に入っていくところだった。

人は小走りでドアの所に駆けていくと、幸い鍵は掛かっていないようだったので少しドアを押して隙間から中を覗き見ることが出来た。

「って、ちょ、お前邪魔だっつの。中が見にくいだろ！」

「そっちこそもうちょいしゃがめや！うちだって見たいねんて！」

「あわわ、二人ともそんなに押さないで下さい！ここにいるのがバレちゃ…きゃあ！」

琥珀の頭上で言い争いを続けていたロザリアと香野だったが、ロザリアが彼を押したことによって下の琥珀も押されてしまい、結果として反動で三人は建物内へとなだれ込む形となってしまった。

「なに、どうしたの!?」

「き、香野…！どうしてお前がここにいるんだ!?」

「いや、そのー…別にそんなに深い意味は無いんだが…て、珀憂こそ、どうしたんだその格好？」

突然現れた三人に、珀憂と少女が驚いたような顔を向ける。

が、なぜか二人は前にエプロンを装着しており、手には包丁と玉ねぎが握られているという不可解な状況となっていた。

「あれ…ユリア？ユリアやないか！どうしてあんたがここにおるん!?」

起き上がったロザリアがそう言うと、金髪の少女―ユリアもびっくりしたように目を見開いて、

「琥珀にロザリアこそ、どうして…!?私はただ、珀憂さんに料理を教えてただけだけど…」

「な、なにぃ!?」

困ったように笑う彼女に、ロザリアはそれこそ声を裏返らせて上ずったような声を上げた。

ユリアが作る料理といえば、それこそ核兵器レベル、まさに絶望的と言えよう。

しかしそれをまさか人に教えるとなれば事は一大事となり、過去の嫌な思い出がフラッシュバックしてくる。

琥珀も同じなのか、顔を青くして珀憂に問い掛けた。

「あ、あの、珀憂さん…もしや彼女の料理を食べたりなどは…」

「あぁ、頂いたぞ。いやぁ、まさかこんな少女があれほどまで素晴らしい料理を作れるとはな…私も日頃訓練ばっかりで疲れている隊員達のために何かしたくてな。こうやって毎日教えてもらってたんだ」

と、彼が笑顔で答えるので、思わず琥珀とロザリアは顔を合わせて珀憂が火に掛けていた鍋に顔を近づけた。

「…こっちは普通に美味しそう…」

「色も…普通やな」

毎度ユリアの作る異物にも近い料理を思い出しながら、二人は安堵の息を吐く。

「あの…これ、少し頂いてもよろしいでしょうか？」

「ん？あ、あぁ、こんなもので良ければ構わないが。香野もいるだろう？」

「そうだなぁ。珀憂が作る料理も気になることだし、ありがたく貰うとするぜ」

と、珀憂に小皿を渡され、三人は鍋に入った薄い黄色の液体を口に含む。

「あら？意外と普通に…うっ!?」

予想外に普通に飲むことが出来たそれに、感嘆の声を漏らした琥珀だったが、しかし彼女は急に口を押さえると、顔を青くしてその場に倒れてしまった。

「あ、おい大丈夫か!?」

後を続くようにロザリアも倒れてしまい、驚いた香野が二人に駆けつける。

「は、珀憂…お前、これに何を入れて…」

「ん？いや、師匠に言われた通りにハバネロとレーズンとアボガドと…あと、隠し味に龍のたてがみを入れたな」

「な、なんだよそのチョイス！お前の味覚まじで狂ってんじゃ…」

声を荒げてそう叫ぶ香野だったが、彼はふと動きを止めると、まるで糸の切れた人形のように重力に従い倒れてしまったのだった。

「あ、おい、香野まで！そ、そんなに…不味かったか…？」

この後、目覚めた三人にユリアと珀憂が攻められたのは、もはや言うまでもない。
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		</content:encoded>
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		<dc:date>2015-05-31T08:16:31+09:00</dc:date>
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		<dc:publisher>WOX</dc:publisher>
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		<title>よろず屋★DEVIL[毛糸さま]</title>

		<description>交流所にて、毛糸さまに書いていただきま…</description>
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			<![CDATA[ <span style="color:#0000FF;">交流所にて、毛糸さまに書いていただきました！！

『サイトのイメージテキスト』という一風変わった募集に、思わず飛びつきました！えぇ、飛びつきましたとも！！

毛糸さまがこのサイトのイメージを文章にしてくださいました！！

もしかしたら、あなたを助けてくれるその人は、人の心を見透かす悪魔かも…なんて！</span>



　春が来れば夏が来る。夏が過ぎれば秋が来て、秋から零れた寂しさが冬になった。
　季節は正しく巡る。けれどその移り変わりは酷く唐突に思えてならない。ゆるやかに移り変わる四季があるのは、物語の中だけだ。現実には、寒暖を容赦なく行き交う荒っぽさで風の匂いが変わっていく。
　だから、こんな風に、どの季節かもよく分からないという日もたまにあるのだ。寒くもない、暑くもない。見上げれば空には雲が薄く立ちこめていて、それなのに奇妙に明るい。

　2時限目の授業が終わる。鳴り渡るチャイムの音色を聞きながら、少女はぼんやりと窓から外を見ていた。窓際、そして列の最後尾であるその席は絶好の内職ポジションであるが、彼女の授業態度は真面目なものである。
　今さっきまで行われていた国語の授業も真摯に聞いていたからこそ、訪れた10分間の休み時間にこうして休息を取っているのだ。教師の話が終わった途端に眠りから覚め、がやがやと騒ぎ始めるクラスメイトとはまるで正反対である。

　彼女は物心ついた頃から、何でも一生懸命に取り組んで偉いとよく褒められた。だから、何時しか真面目だけが取り得だと思い始めていたのだ。
　けれど、それは真実なのだろうか――シャープペンの握った痕のついた指先を一瞥し、心の中で自嘲する。常に誰かの視線と評価を気にして生きてきた。果たして、これは正しく、無理のない生き方なのだろうか。
　そんな事、誰に問いかけた所で答えなど返ってこないのに。

「おーい、魂抜けてんぞ。大丈夫か？」
　不意に掛けられた声に振り返ると、先程まで空席だったそこへ一人の女子生徒が腰を落ち着けていた。横向きに椅子へ座り、上体を捻って此方に向き直ると、にんまりと笑った。少女は窓から視線を移すと、曖昧に微笑みを返して、小さく息を吐く。
　高校生ともなると、こぞって髪を染めたがるものだが、眼前の女生徒は違った。顎のラインにそって短く切られた黒髪を耳の後ろにかけ、如何にも理知的な雰囲気を漂わせている。しかし、そこにインテリじみたとっつき辛さはなく、さっぱりとした印象の中性的な人物だった。
　喧騒の中にあっても、彼女が発する芯の通った声は真っ直ぐに届く。少女自身、この相手に悪い印象は持っていない。それはこのクラスに所属する生徒の大部分と、ほぼ同じ意見であった。集団に埋もれる事はなく、かといって逸脱はしない。実に上手い世渡りを平然とやってのけ、かつそれに厭味がないのだ。つまるところ、ケチのつけようがなかった。
　何も気負う必要もなかろうに、少女はどうも、相手の接触を内心疎ましく思う。より正確に言うのなら、クラスの中心的存在でもある彼女との会話を面倒がる自らにこそ、ある種落胆にも似た気持ちを抱いているのだ。つまるところ、自己嫌悪である。
　ろくな返事もせずに思考へ没頭してしまったからだろう、すらりと伸びた細い指が、伏せた視線の先で揺れると、思わず小さく飛び上がってしまった。
「こりゃ相当参ってるみたいだ。そうだ、そんなお疲れちゃんにはこのイチゴミルクをあげるよ。疲れた時は甘いものって言うでしょ」
　思い出したように、自らの席の上へ置いていた紙パックのイチゴミルクを取り上げると、そのまま少女の机上へ置く。水滴に煌く、桃色の可愛らしいパッケージを、当初はぽかんと眺めていたが、慌てて両手を顔の前で振った。
「いっ、いいよ、大丈夫。だってそれ、貴方が飲むために買ったんでしょ？　貰えないよ」
「ああ、いや。違うよ。これ、あたしが飲みたくて買ったんじゃないから」
　事も無げに言われて、益々理解が追いつかない。返す言葉すら見失っていた少女に、まるで夏の陽射しを遮る木陰を思わす、涼やかな微笑が向けられた。
「それ、最初から君にあげるために買ったんだ。
　ま、何か悩みがあるなら何時でも言ってよ。あたし、思いつめてる人を見ると放っておけないんだよね」

　再び、チャイムが鳴る。ようやく我にかえると、既に教卓には教師の姿があり、3限目の数学の授業が始まろうとしていた。慌ててテキストを取り出そうとして、机上の飲み物の存在を思い出す。
　目を上げれば、姿勢を正し、前を向いている相手が見えた。思いつめている人を放っておけない、だなんて、お節介以外の何ものでもない。胸中で呆れたように呟きながらも、少女は幾分柔らかさを取り戻した様子で目を細める。

　しかし、このイチゴミルクと共に届けられた笑顔によって、ようやく思い出した。
　今は秋。夏の暑さと、冬の寒さに挟まれた、ほんの一時の、感傷的な季節だ。



『 よろず屋★ＤＥＶＩＬ 』
（実はさっきまで話していた短髪の少女は、人の心を見透かす悪魔なんじゃなかろうかと、窓辺の少女は密かに勘繰っているのである。一抹以上の、ロマンを込めて）


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		<dc:date>2015-05-31T08:14:59+09:00</dc:date>
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		<dc:publisher>WOX</dc:publisher>
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		<title>死神の定義[灯里さま]</title>

		<description>某交流所にて、灯里さまのトピックを発見…</description>
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			<![CDATA[ <span style="color:#0000FF;">某交流所にて、灯里さまのトピックを発見！！

宝石言葉でということで、「カーネリアン」を選ばせていただき、黒呼と闇爾のお話を書いていただきました。

黒呼の強い揺るぎない意思と孤独感。闇爾との絶対的な信頼関係を忠実に再現していただきました！

灯里さま、素敵な小説をありがとうございました！！</span>



一般的に死神とは歓迎されるものではないのだろう。実際、死神は死の使い。人を死に導く存在なのだから。その死神の中でも自分は落ちこぼれで、死神らしくはないのだろう。何たって人を死に導くどころか、彼らの生きる意思を尊重して死を回避させるのだから。
　樹の枝に乗り、幹に手をついて街を眺めているのは一人の少女だった。姿は少女だというのに、その成熟した雰囲気が年齢を曖昧にしている。ただ、彼女はただの人間ではないのだろう。その髪と瞳の色で分かる。

　首の後ろ辺りで纏めた長い髪は青み掛かった艶やかな黒で、遠くを見つめる瞳はカーネリアンより鮮やかで深い赤色をしていた。その服装も普通とは言いがたい。
　両肩は剥き出して抜けるように白い肌が見えているし、長い紫色の袖は着物のよう。腰にも同色の布を巻いており、何と身の丈ほどの大鎌を携えていた。
　空には煌々と輝く金の月。深みのある夜空には銀の星も瞬いている。

「ねえ、闇爾。私は死神として失格……かな」

　彼女――黒呼は肩に乗った鳥に話しかける。闇爾という名の取りはこの世の鳥ではない。冥界鳥だ。黒呼にとって相棒とも言える大事な存在。
　死神は人を死に導く存在でそれは絶対の理だ。天地がひっくり返ってもあり得ない……はずだった。けれど、黒呼は違う。落ちこぼれだっていい、魂を狩るのは凄く悲しいのだ。彼らの悲しみや痛み、苦しみが流れ込んでくるから。
　だから、どうかと願う。生きる意思を取り戻して生きて欲しい。例えそれが死神として許されないことでも。後悔したことはないが、時々思う。死神として失格である自分ついて。

闇爾は黒呼を安心させるように目を細め、顔を彼女の首に擦り付ける。死神として落ちこぼれであっても黒呼は黒呼だと言ってくれているような気がして胸があたたかくなった。

「……ありがとう。お陰で元気が出たわ。闇爾は優しいわね。私は魂を狩りたくなんてないのよ。私たちには永劫を生きる。いいえ、生きる、とは少し違うかもしれないわ。自分の役目に疑問を持つこともなく、ただ命じられたことをするのなら」

　死神は永劫の時を生きる。しかし、その生は人とは少し違う。生きている、と胸を張っては言えないだろう。『死神』として命じられたことを何の疑問もなくこなすのなら。それは生きているとは言えないのだろう。相棒の頭を撫で、黒呼は言葉を続ける。

「だから私は、私の意思で選んだの。人が限りある時間を全う出来る……生まれて、生きてよかったと思うことが出来る世の中にしたい」

　黒呼は誰かに命じられた訳ではなく、自らの意思でこの道を選んだ。人が限りある時間を全う出来るように。傲慢かもしれないが、生まれて、生きて良かったと思える世の中にしたいと思う。
　同胞と袂を分つことになっとしても、これだけは譲れない。闇爾は同意するように一声鳴いた。
　黒呼は鎌を振るい続ける。魂を刈り取るためではなく、人が希望に満ちた生を歩めるように。




End
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		<dc:date>2015-05-31T08:13:19+09:00</dc:date>
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