お題《暖かいキミの隣で》より。雪菜と蓮汰の出会いのお話。雪菜視点でほのぼの。



―辛い時、悲しい時……
いつも側にいてくれる―





初めて蓮ちゃんと出会ったのは幼稚園の時。
私はその頃は、今より引っ込み思案で大人しかった。それでか、よくからかわれたりイジメられたり。
しょっちゅう泣いていた。

そんなある日、王子様に出会った。

雨上がりの日だった。
その日、私は新しいリボンを付けていた。すると、いつものいじめっ子が、私のリボンを取り上げ、水溜まりの中に投げ入れ踏み付けた。
私はショックで、しばらく呆然としていたが、次第に涙が溢れてきた。そんな私を見て、また泣いたと大笑いして面白がるいじめっ子の言葉を引き金に、声を上げて泣いた。すると、

「おい!何やってんだよ!」

びくりと肩を震わせ、振り返ると、柔らかいブラウンの癖のある髪に、同色の瞳を持つ男の子がいた。
男の子は私が泣いている事に気づくと、顔を険しくした。そして、

―ボカッボコッ―

いじめっ子に飛び掛かり、ボコボコに殴った…。
私が唖然としている前で、いじめっ子たちは、さっきまでの私みたいにわんわん泣いて逃げていった。


男の子は私の所に来ると、水溜まりの中にあるリボンに気づいて拾い上げ、私に渡してくれた。
お礼を言いたかったけど、なかなか言えず、俯いていると頭に暖かい感触を感じた。撫でられていると気づくのにかなり時間がかかった。

「またな」

男の子はそれだけ言うと、走り去って言った。私は、撫でられた頭を触りながら、また会える事を願った。



そして、現在………

あの時の男の子……蓮ちゃんは私の側にいる。
あの頃から蓮ちゃんは、優しくて強くて暖かい。いつも私を励ましてくれて、元気をくれる。
そんな蓮ちゃんとこれからも一緒にいたい……。



いつまでも
暖かいキミの隣で
笑っていたい…………




だって私は、
暖かい蓮ちゃんの隣が
大好きなんだ。






【お題提供】毒菓子
《暖かいキミの隣で》より

今回は雪菜と蓮汰で書いてみました。恋愛ものは苦手なんで、よく分からない文章になってしまいました;また性懲りもなく書きますので、生暖かく見守ってやってください;
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