SILENT NIGHTより。キリーの過去話。シリアスです。 流血、死亡表現あり。閲覧注意!!
「父さんと母さんの分も強く生きていこうね・・・・・・・・・」
そう約束したのに・・・・・・・・・・・・・・・・。
私には双子の妹がいた。
名前はレミリア。容姿は瓜二つだけど性格は正反対。
私は内向的で無口。レミリアは社交的でおしゃべりが大好きな子だった。
両親は私よりも、人当たりのいい妹を可愛がっていた。
でも別に私は何とも思っていなかった。だって・・・・・・・・・
「キリー、勉強教えて!!」
「・・・・・・・仕方ないわね、教科は何?」
「んーと・・・・数学と歴史」
「そ・・・・・早速やりましょう」
「うん!!」
レミリアは常に私と一緒だったから。
レミリアの一番は私。そして私の一番もレミリアだった。
だから、両親が事故で死んだ時も特に何とも思わなかった。
「キリー、私たちは父さんと母さんの分まで生きていこうね・・・」
この日から、私たちは二人で生きていくことになった。
しばらくは穏やかな日々が続いたが、そんな日々も長くは続かなかった。
悲劇は突然訪れた・・・・・・・・・・・・・・。
その日、レミリアと私は一緒に芝居を見に行っていた。馬車に乗り、街に向かっている時のことだった。
もうじき劇場に着くというとき、突然激しい衝撃が走り馬車が大きく揺れた。
「な、何?一体・・・・・」
「レミリア・・・・・ちゃんと掴まって。振り落とされるわ」
足場が悪いと揺れることがあるが、この時の揺れ方は尋常ではなかった。
どうしたのかと御者に聞こうとしたしたとき、
がしゃあああああああん!!!!
馬車が横転、レミリアだけが外に放り出された。一方私は・・・・・崩れた座席の下敷きになり、瀕死の重傷だった。
・・・・・・そのあと、何がどうなったのか分からない・・・・・・。
ただ、目が覚めたら全身包帯だらけで、ベットに横になっており数人の男達に囲まれていた。
「生きてるな・・・・成功したようだ」
「やれやれ・・・・・・まさか提供されたのが小娘とはなあ」
「まあいいじゃないか。親族もいないみたいだし、訴えられることもない・・・・。いい実験体だよ」
(実験体・・・・・・・・頭が・・・真っ白で何も分からない・・・・・・何か大切な事を忘れているような・・・・・)
「ところで、この子の妹は?」
「ああ・・・・惜しいことをしたよ・・・・比較的軽傷だったのにあんな事になるとは・・・・・」
(・・・・・・・・妹・・・・・・・・・・・レミリア!!!!まさか・・・・・)
男たちの話を聞いて確信した。
私とレミリアは事故にあったあと、何らかの事情でここに連れてこられ、実験体にされたのだ。
そして、どうやら私は実験に成功したが、レミリアは失敗したらしい・・・・・それはつまり・・・・・・
(レミリアは、死んだっていうの?そんな・・・・・そんなことって・・・・)
両親が死んだときよりもショックだった。
何よりも自分だけが生き残ってしまったことがずっとショックだった。
そして湧き上がる奴らへの怒り。
(あいつらが・・・・・・レミリアを・・・・・・絶対許さない・・・・・いつか潰してやる!!!」
私は小部屋に移された。
しばらくは動けなかったが、やがて動けるようになると、私は着々と脱走の準備に入った。
その頃から私は自分の体に違和感を感じていた。
一度、部屋の石壁を殴って見たことがあったのだが見事に崩れた。そして、実験後の経過を見る測定の際に、跳躍力や洞察力が大幅に上昇しており、身体能力が以上に高くなっている事に気づいた。さらに老化が止まったようだ。(研究所の奴らが話しているのを聞いた)そして・・・・・・・・・
「いいか、刃物は持つなよ」
「?」
「もともと豹変グセがあるみたいだからな。おとなしくしていれば、ちゃんと面倒見てやるよ」
「・・・・・・・・・・・・・」
・・・・・・・・・いいことを聞いた。なるほど、これは使えるわね。
馬鹿な奴らね・・・・・。私がなにをしようとしているのか・・・・・・・。
その数日後、その日研究所にいた全ての奴らを血祭りにあげ、研究所を脱走した。
どうやらここは支所で、本部が別にあるらしい。
後悔なんてない、あるのは憎しみと殺意のみ。
確かに私はこの時に、復讐への道を歩き出した。
もう二度と戻れない道へ・・・・・・・・・・・・・
「父さんと母さんの分も強く生きていこうね・・・・・・・・・」
そう約束したのに・・・・・・・・・・・・・・・・。
悲しみの追憶
私には双子の妹がいた。
名前はレミリア。容姿は瓜二つだけど性格は正反対。
私は内向的で無口。レミリアは社交的でおしゃべりが大好きな子だった。
両親は私よりも、人当たりのいい妹を可愛がっていた。
でも別に私は何とも思っていなかった。だって・・・・・・・・・
「キリー、勉強教えて!!」
「・・・・・・・仕方ないわね、教科は何?」
「んーと・・・・数学と歴史」
「そ・・・・・早速やりましょう」
「うん!!」
レミリアは常に私と一緒だったから。
レミリアの一番は私。そして私の一番もレミリアだった。
だから、両親が事故で死んだ時も特に何とも思わなかった。
「キリー、私たちは父さんと母さんの分まで生きていこうね・・・」
この日から、私たちは二人で生きていくことになった。
しばらくは穏やかな日々が続いたが、そんな日々も長くは続かなかった。
悲劇は突然訪れた・・・・・・・・・・・・・・。
その日、レミリアと私は一緒に芝居を見に行っていた。馬車に乗り、街に向かっている時のことだった。
もうじき劇場に着くというとき、突然激しい衝撃が走り馬車が大きく揺れた。
「な、何?一体・・・・・」
「レミリア・・・・・ちゃんと掴まって。振り落とされるわ」
足場が悪いと揺れることがあるが、この時の揺れ方は尋常ではなかった。
どうしたのかと御者に聞こうとしたしたとき、
がしゃあああああああん!!!!
馬車が横転、レミリアだけが外に放り出された。一方私は・・・・・崩れた座席の下敷きになり、瀕死の重傷だった。
・・・・・・そのあと、何がどうなったのか分からない・・・・・・。
ただ、目が覚めたら全身包帯だらけで、ベットに横になっており数人の男達に囲まれていた。
「生きてるな・・・・成功したようだ」
「やれやれ・・・・・・まさか提供されたのが小娘とはなあ」
「まあいいじゃないか。親族もいないみたいだし、訴えられることもない・・・・。いい実験体だよ」
(実験体・・・・・・・・頭が・・・真っ白で何も分からない・・・・・・何か大切な事を忘れているような・・・・・)
「ところで、この子の妹は?」
「ああ・・・・惜しいことをしたよ・・・・比較的軽傷だったのにあんな事になるとは・・・・・」
(・・・・・・・・妹・・・・・・・・・・・レミリア!!!!まさか・・・・・)
男たちの話を聞いて確信した。
私とレミリアは事故にあったあと、何らかの事情でここに連れてこられ、実験体にされたのだ。
そして、どうやら私は実験に成功したが、レミリアは失敗したらしい・・・・・それはつまり・・・・・・
(レミリアは、死んだっていうの?そんな・・・・・そんなことって・・・・)
両親が死んだときよりもショックだった。
何よりも自分だけが生き残ってしまったことがずっとショックだった。
そして湧き上がる奴らへの怒り。
(あいつらが・・・・・・レミリアを・・・・・・絶対許さない・・・・・いつか潰してやる!!!」
私は小部屋に移された。
しばらくは動けなかったが、やがて動けるようになると、私は着々と脱走の準備に入った。
その頃から私は自分の体に違和感を感じていた。
一度、部屋の石壁を殴って見たことがあったのだが見事に崩れた。そして、実験後の経過を見る測定の際に、跳躍力や洞察力が大幅に上昇しており、身体能力が以上に高くなっている事に気づいた。さらに老化が止まったようだ。(研究所の奴らが話しているのを聞いた)そして・・・・・・・・・
「いいか、刃物は持つなよ」
「?」
「もともと豹変グセがあるみたいだからな。おとなしくしていれば、ちゃんと面倒見てやるよ」
「・・・・・・・・・・・・・」
・・・・・・・・・いいことを聞いた。なるほど、これは使えるわね。
馬鹿な奴らね・・・・・。私がなにをしようとしているのか・・・・・・・。
その数日後、その日研究所にいた全ての奴らを血祭りにあげ、研究所を脱走した。
どうやらここは支所で、本部が別にあるらしい。
後悔なんてない、あるのは憎しみと殺意のみ。
確かに私はこの時に、復讐への道を歩き出した。
もう二度と戻れない道へ・・・・・・・・・・・・・
今回はキリーの過去話。山場を書く前にどうしても書きたかった。この話の時代背景としては18世紀後半あたり。本編は19世紀くらい。なのでパソコンとか携帯とかありませんので、酒場が情報収集の場になります。・・・・・・・・歴史は好きなんですが、詳しくなくて・・・・・・・間違ってたらすみません(>人<;)
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