今月も赤字…原因は…?この窮地を打破すべく、琥珀が下した決断とは!


お酒は二十歳になってから!!



――よろず屋 客間――

琥珀『はあ…。』


アメリア『どうしました?マスター。ため息なんてついて。』


琥珀『…今月、赤字です。』


アメリア『…赤字…』


琥珀『ロザリアとレスカの乱闘と、ナタリアと咲夜のデストロイヤーで崩壊した、部屋の修理代にほとんど……あぅ~(ノд<。)』


アメリア『……』


琥珀『はあ…。どうしたら……!あ、そうだ!』


アメリア『…??』


―――…



ロザリア『なんやねん。突然召集やなんて。』


レスカ『仕事か?』


ユリア『もう!料理作ってる最中だったのに!』


ナタリア『用件は手短にね。』


咲夜『どうしたの。』


琥珀『なんか一人だけ、恐ろしい言葉を言っていますが、皆さんを呼んだのは他でもありません。
…バイトしてください!』

ナタリア『…ふっ。何を言い出すかと思えば。なんでそんなこと…『咲夜と喧嘩して、客間めちゃくちゃにしましたよね?』…うっ;』


ロザリア『なんでウチがバイトなんて…『いつも、バズーカやらなんやら打ったり、レスカとの喧嘩で部屋を半壊させましたよね?』…うっ;』


ユリア『あれ?私は何も壊してないよ?』


琥珀『連帯責任です!』


レスカ『…バイトか。あてはあるのか?』


琥珀『あります!話は付けてきました!』


ユリア『さすが、琥珀姉様!…で、どこで?』


琥珀『カサブランカです!』


一同『…はあ?』


琥珀『マリアさんに相談したら、店で働かせてくれるって言ってました。勿論、私も働きます!
がんばりましょう!!』


レスカ『…姉さん。何を考えて…ったく。』


ロザリア『…まじでか。』

ユリア『カサブランカ?なんのお店?なんでみんな、嫌がってるの?』


ナタリア『…はあ。仕方ないわね。』


咲夜『…私も?見た目小学生なんだけど。』


琥珀『大丈夫!任せといて(^_-)-☆ってマリアさんが!!』


ロザリア『…うわっ、めっちゃ不安になってきた…。』

ナタリア『安心できる要素は薄いわね…。』


レスカ『…仕事内容が仕事内容だけに、何事もなければいいが…。』


ユリア『??』


咲夜『……はぁ』


琥珀『じゃあ!早速いきますよ!』


レスカ『Σ今からか?』


琥珀『当たり前です!善は急げ!です!』


ナタリア『…今の琥珀に何を言っても無駄ね…』


ロザリア『琥珀って普段はボンヤリしとるけど、推し強いからなあ』


咲夜『…まあね』


ユリア『強引な琥珀姉様も素敵!!』


レ、咲、ナ、ロ『…うわっ、引くわ…。』


琥珀『?ほら、早く行きましょう!』


ロザリア『…ほな、逝くか…』


ナタリア『…そうね。逝きますか…』


レスカ『……縁起でもない変換になってるぞ。』


咲夜『…気持ちはわかるけどね。』


ユリア『ほら、急ご?Σあ!琥珀姉様、待って~!!』


―ー‐
―‐

前のページのおさらい―

よろず屋は今月も赤字…

琥珀は、原因を引き起こしているロザリア、レスカ、咲夜、ナタリア、ユリア(連帯責任)に、バイトを強制。

レスカの姉で、バー《カサブランカ》の店長マリアの好意で働かせてもらうことになった。

…さて、どうなる事やら…


―‐《カサブランカ》

マリア『あらあら、ホントに来るとは思わなかったわ』


琥珀『何言ってるんですか!
マリアさん!
私は、いつでも本気です!』


ロザリア『ウチは嫌やってんけど…』


琥珀『(-_-メ)ジト―』


ロザリア『Σ!!頑張りまーす!!』


咲夜『よろしく…。』


ナタリア『よろしくしてあげる』


ユリア『よろしくお願いしまーす!』


マリア『あらあら、元気のいいこと。
それより、何しでかしたのよ?あんた達』



レスカ『あぁ…。実は…』

―ー‐説明中

マリア『アハハハ!なるほどねぇ!
んふふっ。琥珀も苦労するわねぇ』



琥珀『…笑い事じゃないです…
(-.-;)』


マリア『ごめんね。わかった、わかった。
じゃあ、とりあえず…接客をお願いするわ。
今日は、貸し切りで団体さんが来るから。

一応、おさわりは禁止だから、何かされたら私か、レスカに知らせてね』



ユリア『?おさわりって?』


マリア『おさわりっていうのは、体を触られることよ。
たまにいるのよ。
酔っ払って女の子にセクハラするお客がいてね。
その度に、レスカがシメてるの。』


ユリア『ふむふむ(?_?)』

咲夜『ユリア、分かってないんじゃない?目が?になってるわよ(-.-;)』


ナタリア『セクハラね…始末しちゃダメなの?』


マリア『それは勘弁して。目がマジよ、ナタリア…』


レスカ『…絶対殺るな。あいつ…』


琥珀『とにかく!頑張りましょう!
よく言うでしょう?
習うより慣れろって!!』


ナタリア『…あんまり慣れたくないんだけど…』


咲夜『琥珀…。本気?…』

レスカ『…やけくそな感じだな』


ロザリア『つか、なんであんなノリノリなんや?
まあ、確かに。やってみん事にはなぁ…腹を決めるか…(;-_-)』

....夜


客A『今晩は~vvv』


マリア『あら、いらっしゃいνν』


レスカ『いらっしゃいませ。』


客B『やあ、レスカちゃん。今日はヨロシクねぇ(^^)』

レスカ『はい。(微笑)』


客C『レスカちゃんは相変わらず、美人だね~。』


レスカ『ど、どうも(苦笑)』


マリア『さあ、立ち話もなんですし。あなたたち、席にご案内して。』


琥珀『は、はい!』


ユリア『はあい(^O^)/』


ナタリア『こちらにどうぞ。』

咲夜『ど、どうぞ。』


ロザリア『いらっしゃ~い。毎度!』


客A『////あ、あれ?新人さん?』


マリア『ふふふν臨時で頼んだのよ。
可愛いでしょ?』


客B『////なんだ、そうなんだ。』

レスカ『(苦笑)では、御席にご案内します。どうぞ。』

…――‐

琥珀『えと。琥珀です。』


ロザリア『ロザリアゆうねん!よろしゅうに!』


ナタリア『ナタリアよ。』


咲夜『…咲夜。』


ユリア『ユリアでーす!』


客C『よろしく!可愛いね!』

客D『どこのお店から応援に来たの?』


琥珀『Σえ?あ…えっと…(どうしよう;)…ちらり』

ナタリア『Σは?(なんで私に振るのよ?!)あ~…チラ 』


咲夜『Σな、(私にどうしろと?『よろず屋でーす!』…なんて言える訳が…)……チラ』


ロザリア『な、なんやなんや。シャイガールなんか?(『よろず屋でーす』って言ったら、きっとドン引きやな。)あ~と……』

ユリア『よろず屋でーす!ヨロシク!!(o^-')b 』


琥、ナ、咲、ロ:Σ(バラしよった~(゜д゜;))


客A『Σえ?よろず屋??』


客B『よろず屋って…あの、警察機構直属の…??』

―カウンター―

レスカ『Σあのバカ…。』


マリア『あらあら(笑)』


レスカ『フォローに行くか…;』


マリア『まあいいじゃないの。少し様子を見ましょ(笑)』


レスカ『ね、姉さん…楽しんでるだろ。』


マリア『さあねぇννんふふν』


◇◇◇◇◇◇

琥珀『あ!えっと!グ、グループ名です!!アイドル目指してて…』


ナタリア(Σグループ名?アイドル?)『そ、そうなのよね。ほほほ。』


咲夜(琥珀?いきなり何を!!)『そ、そうそう。そんな感じ。』


ロザリア『は?ユニット組んだつもりはない…《ギュッ!!》いだっ!!』


ナタリア『黙りなさい(黒笑)』

ロザリア『…はい…;』


ユリア『え?そうだったの?なんか面白い!(笑)』


琥、ナ、咲、ロ((誰のせいだと思ってんの…あんただよ、あ・ん・た!))


客A『なんだ。そうなんだ。あ~ビックリした。』


客B『よろず屋がここに居るはずないよなあ。』


琥、ナ、咲、ロ(…すみません。ここにいます…;)


―再びカウンター―


マリア『ぷ、ぷぷぷっ。
グループ…よろず屋グループ…琥珀ナイス!!クスクス。』


レスカ『姉さん…。本気で面白がってるな…。
まあなんとか、はぐらかせたようだな。やれやれ。』


マリア『さて。さっそくおつまみでも出しますか。
レスカ、運んでちょうだい。』

レスカ『ああ。』


◇◇◇◇数時間後…

最初はぎこちなかった5人も、慣れてきたのか打ち解け始めた。


客A『…それでさ、そこで俺が言った訳よ。「おまえの血は何色だ~!!」てさ。』

琥珀『そうなんですか~。』


ナタリア『水割りのおかわりいかがです?』

客B『あ、悪いねぇ。貰おうかな。』


客C『ロザリアちゃんてどこの出身?関西?』


ロザリア『生れつきのぱつきん関西人やねん!…んなわけあるか~い!』


客D『咲夜ちゃんていくつ?』

咲夜『…未成年ならここにいないわ。…たぶん。』


客E『ん?ユリアちゃん何作ってんの?』


ユリア『カクテル!えーと、あれを入れてこれを入れて~ふふふνν』


琥珀『…(あれ?なんか刺激臭が。)チラっ

…ああああ!!!


全員『Σはい?( びくぅっっ)』

琥珀『ユリア、何してるんですか!』


ユリア『何って…カクテル。ユリアスペシャル!!!』

琥、ナ、咲、ロ(でた!殺人兵器!!うかつだった!!)


客E『へぇ。凄いね。貰っていいかな?』

ユリア『どうぞ!!美味しいよ!たぶん!!』


琥、ナ、咲、ロ(Σチャレンジャー!!健闘を祈る!!)


客E『グビッ……Σぐはっ』

バタッ!!


琥、ナ、咲、ロ(勇者よ…あなたの事は忘れない。
ちゃんと骨拾ってあげるから!!)


ユリア『あれ?お客さん?
もうννいくら美味しいからってリアクション激しすぎννν』


琥、ナ、咲、ロ(いや、違うと思う…)


客A『へぇ、そんなに美味しいんだ。俺も貰おうかな。』
客B『俺も!!』


客C『僕にもちょうだい。』


客D『私も。』


琥、ナ、咲、ロΣ(あんたらマジで言ってんの?)


ユリア『どうぞ、どうぞ~νν』


グビッ………Σバタタッ


ロザリア『あ~あ。やりおった。』


ユリア『きゃνみんな喜びすぎνν』


ナタリア『…違うから……琥珀、マリアとレスカ呼んできて。』


琥珀『は、はい…。』


咲夜『……白目剥いてる…死んでないといいけど。』



その後、琥珀に呼ばれ飛んできたレスカによって、5人の客は病院送りになった。




◇◇◇◇◇

レスカ『ユリア、一体何を入れたんだ』


ユリア『えっと。ウイスキーにお皿に乗ってたマヨネーズに、ニンニクバターでしょ?それから…』


レスカ『…もういい…;』


マリア『ぷぷぷ…(笑)』



おまけ


琥珀『ふぅ。今月なんとかなりそうです。』


アメリア『良かったですね。マスター』


琥珀『はあ。ユリアのお料理、なんとかならないんでしょうか。』


アメリア『…味見しませんからね…』

琥珀『いい加減、手を打たないと…
『ぎゃ~~(+д+)』

Σはぅっ(゚д゚;)』


アメリア『…ロザリアさんの声ですね。』


琥珀『……はぁ(-.-;)』




◇◇◇◇◇◇

ユリア『ロザリアったら!!まだ残ってるよ?ほら、寝てないで食べてよ~!!』


ナタリア『…私の目の前に鬼が居る…』


ロザリア、再び病院送り;




END

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