某交流所で紫雪雨さまに書いて頂きました!!
新キャラカップルである、蓮汰と雪菜のラブラブデートのお話です。
可愛らしいお話になってます!!
CAST:蓮汰、雪菜
微かに吹き付ける風がひどく冷たい。一月の三が日を少し過ぎた日。
少しくせのあるブラウンの髪を揺らしながら、髪と同じ色をした瞳の顔立ちのひどく整った少年、蓮太は今にも鼻歌を歌いだしそうなほどの上機嫌で駅への道を歩いていた。
今日はこれから蓮太の愛する恋人雪菜とのデート。
年明けの一番忙しい時期は過ぎ、二日前から雪菜の兄で雪菜馬鹿の悠希は仕事が始まりデートが邪魔される心配はない。もうすぐ明けてしまう冬休みのあいだに一度くらい一緒に出かけようということになり、二人は遊園地へとデートへ行く計画を立てた。
待ち合わせ時間の三十分前。蓮太は駅前にたどり着いた。
人通りの多い駅前。どこで待っていれば雪菜が自分に気づきやすいかと首を巡らせる。
と、肩ほどまでの黒髪を左側でチョコンと結んだ明るいブラウンの瞳の少女が蓮太の瞳に入った。見間違えるはずもない、雪菜の姿だった。
おっとりしている性格の雪菜は、いつも待ち合わせには少し遅れるかギリギリにやって来る。そんな雪菜が自分よりも早く来ている。蓮太は慌てて雪菜に駆け寄った。
「雪菜!」
「あ、おはよう蓮ちゃん」
雪菜は蓮太の姿を認めて嬉しそうな笑みをその顔いっぱいに浮かべた。
「どうしたんだよ、こんな早くに」
「いつも蓮ちゃん待たせてばかりだから、今日こそはわたしが蓮ちゃんを待つんだって思って。あと、今日のデート、楽しみだったから待ち切れなくて」
えへへ、と笑う雪菜を蓮太は思わずぎゅっと抱きしめた。
と、冷たいその体に驚いた。
「雪菜、一体いつから待ってたんだ!? 風邪引いたらどうするんだ!」
「えっと、蓮ちゃんの来る三十分くらい前、かな」
蓮太が駅に着いた時が約待ち合わせの三十分前。その更に三十分前というと、待ち合わせの約束の一時間前ということになる。
蓮太は急いで自分のマフラーを外すと雪菜の首に巻いた。
「あったかい」
ほわりと微笑む雪菜の手を引いて、蓮太は言った。
「予定より大分時間早いけど、行くか」
「うん!」
二人は遊園地前の駅までの切符を手にし、電車に乗り込んだ。
†
「蓮ちゃんは何に乗りたい?」
雪菜は遊園地のパンフレットを手に蓮太に尋ねた。
「オレか? そうだなぁ……」
やはり遊園地と言えばジェットコースターかとも思ったが、雪菜はあまり絶叫系が得意ではない。乗るにしてもいきなりの一発目としてなどあんまりだろう。蓮太は悩んだ末、『スタークラシック』と言うスクリーンの映像にあわせて客席の動くアトラクションを選んだ。
シアターの内容は時間によって三つある内容が順番に流される。二人が入った時間帯はトロッコに乗って封鎖された洞窟の中を走るという内容だった。
大きく席が動く度、雪菜は「きゃっ!」と驚いたような声をあげていた。
「あのトロッコが落ちちゃいそうになるところとか、3Dでもないのに席が動くからかな、すごく楽しかった!」
アトラクションを出て、雪菜は蓮太にどれ程楽しかったのかを蓮太に語った。
「ねぇ、蓮ちゃんはどうだった?」
「オレも楽しかったよ。雪菜が隣にいてくれるから余計にな」
蓮太はにっこりと笑って言う。途端に、雪菜の顔が真っ赤に染まった。寒さとは違う雪菜の顔の染まり具合に、蓮太は笑みを深めた。
顔を赤に染める雪菜の唇に軽くキスをする。ばっ、と唇を隠しますます赤くなった顔を見て、蓮太の胸は何とも言えない満足感に満たされた。
「か、からかわないでよぉ!」
「オレ達は恋人同士だろ? かわいいと思って彼女にキスして何が悪いんだよ」
恥ずかしさに震える雪菜に「次はどこに行こうか?」と蓮太は聞いた。
それから二人は、途中に昼食を挟み、コーヒーカップやジェットコースター、時期外れではあるがお化け屋敷に入るなど遊園地の様々なアトラクションを見て回った。
日が暮れ、午前中よりもかなり寒さが増してきた。
「もうこんな時間だ」
雪菜の見る腕時計の針は、もうすぐ七時半になろうとしていた。
「そろそろ帰るか?」
「あと、一個だけ。あれに乗りたいな」
寒さで話す言葉が白くなる、雪菜は観覧車を指差した。
†
観覧車の中、二人は席に向かい合って座りながら、窓から見えるだんだんと小さくなる景色を眺めていた。
「綺麗だね」
「お前には負けるけどな」
そんなくさい台詞にも頬を染める雪菜が、蓮太は愛しくて堪らない。
観覧車が一周する十五分間。今日で一番穏やかで幸せな時間。
その後、帰宅が八時過ぎとなり当然のごとく雪菜を家に送り届けた蓮太が先に帰宅していた悠希に警戒心を抱かれたことはまた別の話である。
新キャラカップルである、蓮汰と雪菜のラブラブデートのお話です。
可愛らしいお話になってます!!
CAST:蓮汰、雪菜
微かに吹き付ける風がひどく冷たい。一月の三が日を少し過ぎた日。
少しくせのあるブラウンの髪を揺らしながら、髪と同じ色をした瞳の顔立ちのひどく整った少年、蓮太は今にも鼻歌を歌いだしそうなほどの上機嫌で駅への道を歩いていた。
今日はこれから蓮太の愛する恋人雪菜とのデート。
年明けの一番忙しい時期は過ぎ、二日前から雪菜の兄で雪菜馬鹿の悠希は仕事が始まりデートが邪魔される心配はない。もうすぐ明けてしまう冬休みのあいだに一度くらい一緒に出かけようということになり、二人は遊園地へとデートへ行く計画を立てた。
待ち合わせ時間の三十分前。蓮太は駅前にたどり着いた。
人通りの多い駅前。どこで待っていれば雪菜が自分に気づきやすいかと首を巡らせる。
と、肩ほどまでの黒髪を左側でチョコンと結んだ明るいブラウンの瞳の少女が蓮太の瞳に入った。見間違えるはずもない、雪菜の姿だった。
おっとりしている性格の雪菜は、いつも待ち合わせには少し遅れるかギリギリにやって来る。そんな雪菜が自分よりも早く来ている。蓮太は慌てて雪菜に駆け寄った。
「雪菜!」
「あ、おはよう蓮ちゃん」
雪菜は蓮太の姿を認めて嬉しそうな笑みをその顔いっぱいに浮かべた。
「どうしたんだよ、こんな早くに」
「いつも蓮ちゃん待たせてばかりだから、今日こそはわたしが蓮ちゃんを待つんだって思って。あと、今日のデート、楽しみだったから待ち切れなくて」
えへへ、と笑う雪菜を蓮太は思わずぎゅっと抱きしめた。
と、冷たいその体に驚いた。
「雪菜、一体いつから待ってたんだ!? 風邪引いたらどうするんだ!」
「えっと、蓮ちゃんの来る三十分くらい前、かな」
蓮太が駅に着いた時が約待ち合わせの三十分前。その更に三十分前というと、待ち合わせの約束の一時間前ということになる。
蓮太は急いで自分のマフラーを外すと雪菜の首に巻いた。
「あったかい」
ほわりと微笑む雪菜の手を引いて、蓮太は言った。
「予定より大分時間早いけど、行くか」
「うん!」
二人は遊園地前の駅までの切符を手にし、電車に乗り込んだ。
†
「蓮ちゃんは何に乗りたい?」
雪菜は遊園地のパンフレットを手に蓮太に尋ねた。
「オレか? そうだなぁ……」
やはり遊園地と言えばジェットコースターかとも思ったが、雪菜はあまり絶叫系が得意ではない。乗るにしてもいきなりの一発目としてなどあんまりだろう。蓮太は悩んだ末、『スタークラシック』と言うスクリーンの映像にあわせて客席の動くアトラクションを選んだ。
シアターの内容は時間によって三つある内容が順番に流される。二人が入った時間帯はトロッコに乗って封鎖された洞窟の中を走るという内容だった。
大きく席が動く度、雪菜は「きゃっ!」と驚いたような声をあげていた。
「あのトロッコが落ちちゃいそうになるところとか、3Dでもないのに席が動くからかな、すごく楽しかった!」
アトラクションを出て、雪菜は蓮太にどれ程楽しかったのかを蓮太に語った。
「ねぇ、蓮ちゃんはどうだった?」
「オレも楽しかったよ。雪菜が隣にいてくれるから余計にな」
蓮太はにっこりと笑って言う。途端に、雪菜の顔が真っ赤に染まった。寒さとは違う雪菜の顔の染まり具合に、蓮太は笑みを深めた。
顔を赤に染める雪菜の唇に軽くキスをする。ばっ、と唇を隠しますます赤くなった顔を見て、蓮太の胸は何とも言えない満足感に満たされた。
「か、からかわないでよぉ!」
「オレ達は恋人同士だろ? かわいいと思って彼女にキスして何が悪いんだよ」
恥ずかしさに震える雪菜に「次はどこに行こうか?」と蓮太は聞いた。
それから二人は、途中に昼食を挟み、コーヒーカップやジェットコースター、時期外れではあるがお化け屋敷に入るなど遊園地の様々なアトラクションを見て回った。
日が暮れ、午前中よりもかなり寒さが増してきた。
「もうこんな時間だ」
雪菜の見る腕時計の針は、もうすぐ七時半になろうとしていた。
「そろそろ帰るか?」
「あと、一個だけ。あれに乗りたいな」
寒さで話す言葉が白くなる、雪菜は観覧車を指差した。
†
観覧車の中、二人は席に向かい合って座りながら、窓から見えるだんだんと小さくなる景色を眺めていた。
「綺麗だね」
「お前には負けるけどな」
そんなくさい台詞にも頬を染める雪菜が、蓮太は愛しくて堪らない。
観覧車が一周する十五分間。今日で一番穏やかで幸せな時間。
その後、帰宅が八時過ぎとなり当然のごとく雪菜を家に送り届けた蓮太が先に帰宅していた悠希に警戒心を抱かれたことはまた別の話である。
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